海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
人気グループ「Sexy Zone」の菊池風磨さん主演の連続ドラマ「バベル九朔」(日本テレビ)から、現場リポートが到着し、主人公・九朔満大を演じる菊池さんと、満大の親友・後藤健を演じる「SixTONES」の高地優吾さんの現場でのツーショット写真が公開された。
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「バベル九朔」は、万城目学さんの同名小説(角川文庫/KADOKAWA)が原作。雑居ビル「バベル九朔」の新米管理人となった九朔満大は、ある日、すべての夢がかなう偽りの世界“バベル”に迷い込み、現実世界で夢を諦めてしまった親友やビルのテナントの人々を目にする。しかし“バベル”に迷い込んだ人間は、ある言葉を口にすると二度と現実世界には戻れなくなってしまうのだった。満大はビルの仲間を救うため、次々と起こる事態に巻き込まれながらも“バベル”に立ち向かう……というストーリー。
菊池さんは顔合わせの段階から監督やスタッフと話し合い、等身大の人間らしさを表現するために「心配ごとに直面するとお腹が痛くなる」という特徴をプラスするなど、満大のキャラクターを作り上げていった。レギュラーキャストそろっての本読みでは、10年来の仲である高地さんとの掛け合いで最初から心地いいテンポの会話を披露し、監督やスタッフを驚かせたという。
そして、本作は9月にクランクイン。ドラマでは原作とストーリー展開が大きく異なっており、「満大と同じ新鮮な気持ちで、“バベル”の世界に巻き込まれていく役柄を演じてほしい」というスタッフの思いから、菊池さんには意図的に原作を読まずに撮影に臨んでほしいというオーダーが出された。
「自分は人見知り」だと語る菊池さんだったが、数日もたつと撮影の合間に“白い服の少女”役の川上凛子さんとなぞなぞを出しあったり、“テナントさん”キャストと年の差を感じさせない笑顔で盛り上がったりと打ち解けた様子、劇中での「SNACKハンター」のシーンでは、本物のスナックに集まる常連たちのような姿がカメラに収められた。
“バベル”の不思議な世界観を具現化するため、劇中には“バベル”に現れる怪物「くらまし」や、つたがうごめく「ドウリョクキ」といった特殊造形も登場。菊池さんはグリーンバックでの撮影をはじめ、ビルから飛び降りる描写やくらましとのアクションにも挑戦した。実際の雑居ビルでの撮影では、原作者の万城目さんが現場を見学。菊池さんをはじめとしたキャスト陣と、「バベル九朔」のモデルとなった建物についてなど、“バベルトーク”を繰り広げた。
ドラマは、10月19日から毎週月曜深夜0時59分に放送。
撮影しながら、ようやく主演の実感が湧いてきています。高地と共演と聞いて、うれしい反面、照れくさくてやりにくいかな? とも思ったんですよね。でも蓋(ふた)を開けたら、そんなことなくて。お互いの信頼関係もあったりするので、それが画面から伝わればと思っています。
たくさん共演者の方がいらっしゃる現場で、当然お芝居中は集中していますが、カットがかかった時とか、ちょっとした空き時間は和気あいあいとした雰囲気で撮影が進んでいます。なんて言ったって、久々の共演者さんがいらっしゃる現場ですから! 冒険、謎解きの要素もありつつ、ヒューマンドラマの一面もあるので、ナチュラルに演じるように心がけています。いい作品にしようと一生懸命やっておりますので、最後まで見届けてください。
最初は緊張してましたけど、ワンシーン、ツーシーン演じたら、もう普段の俺と風磨だなって思えました。クランクインの日に、変更されたセリフが僕の手元に届かないっていうことがあって。現場に慣れていないのにどうしようという感じだったんですけど、風磨と一緒だったから乗り越えられたのかなと。あれで俺一人だったらと思うと……(笑い)。
映像作品のお芝居は経験が少ないので、とにかくガムシャラにやっています。不思議な世界を想像しながらのお芝居で難しさもありますが、満大のテンションにもちょっと“風磨らしいな”ってところが垣間見れたり、親友同士で感情をぶつけ合うシーンは、自分の思いで素直に演じることができたので、手応えも感じています。ベテランの俳優さんにも囲まれて、まだまだ勉強させてもらうことばかりですが、早く完成した映像を見るのが楽しみです!
築40年を超えているであろう古い雑居ビルに足を踏み入れたら、そこには本物の「バベル九朔」の世界がありました。セットではない、実在のビルを撮影に使うことで醸し出される渋みと味わい。張り詰めた空気漂う部屋では、バベル九朔のテナントの面々、そして若き管理人が真剣に(物語上の問題を)話し合っていました。
あの一筋縄ではいかない小説が、こうして目の前にかたちとなって現れたことに感激しながら、クーラーがないリアル雑居ビルの蒸し暑い一室でモニターを見つめました。はじめてお会いしたのに、何だかはじめての気がしなかった菊池風磨氏をはじめ、一クセも二クセもあるキャストのみなさんの手によって、どのような奇妙かつ奇々怪々な物語が生み出されるのか、今からワクワクしながら待っています。
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