デジタルネーティブな「Z世代」などと呼ばれる若者たちから厚い支持を集める山之内すずさん。昨年、ABEMAのオリジナル恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙(だま)されない」出演やTikTokにアップしていた動画で人気に火が付くと、今年に入ってからはバラエティー番組への起用が一気に増加し、地上波のテレビ露出は4月から数えて100を超えたという。最近は「ほぼ毎日のようにテレビ収録がある」と明かす山之内さん。現在の状況をどう感じているのか、19歳になったばかりの“ティーンのカリスマ”に話を聞いた。
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山之内さんは2001年10月3日生まれ、兵庫県出身の19歳。昨年は「白雪とオオカミくんには騙されない」以外にも、「林先生の初耳学」(MBS・TBS系)や「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)、「サンデージャポン」(TBS系)といったバラエティー番組に出演し、「黒髪ショートのあの可愛い子は誰?」などと話題になった。
そこから1年近くがたち、今や10代の代弁者として情報番組に出ることも増えた山之内さんは、「同世代でほかにもたくさんテレビに出ている方がいる中で、自分が番組に求められているものは何だろうかってことは常に考えています」と明かす。
芸能界デビューからわずか2年あまりで、端から見たら快進撃のような活躍だが、山之内さんは「『ティーンのカリスマ』という肩書きで呼んでいただけたりもするのですが、自分が『カリスマ』と呼ばれる理由もよく分かっていないし、ファッションにすごく敏感なわけでもない」と言う。
一方で、「ちょうど1年前、テレビ番組にまだ数本しか出ていない時期に『サンジャポ』を経験できたのは大きかった」とも話していて、「それ以降、番組に10回近く呼んでいただいて、多少なりとも期待に応えられたという自信にもつながりましたし、すごく面白いことが言えるわけじゃないけど、面白いことをしてくれる若い方は他にもいるわけで、私の需要はそこじゃないってことが最近は理解ができたというか。自分の武器の一つが、デビューして2年しかたってないからこそ言える、等身大の意見だったりもするので、今は自分が求められていることを理解しつつ、純粋に番組を楽しめるようにもなりました」と自己分析してみせる。
もちろん、他の芸能人同様、今年は新型コロナウイルスの影響で一時期仕事がストップした。「私は家にいることが好きなので、全然苦ではなかったですし、だらだらする日を作ってみたり、じっくりと映画を見る日を作ってみたり、自炊する機会も増えて、料理ができるようになったことで、それが番組につながったり。何かを始めるきかっけという意味では、自分にとってはとても有意義な時間になりました。仕事があるありがたさと共に、休みの日の使い方ってすごく大事なことなんだってことに気づけて、自分の中ではプラスになることも多かったです」と振り返る。
メンタル面でもこの1年で大きく変化した。元々「感情を言葉にすることが苦手なタイプ」で、「自分で思っていることを言語化することも得意じゃなかった」といい、それ以前にも「自分のことをあまり好きじゃない」と発言していた山之内さんだが……。
「少ないながら経験を積んで自信や余裕が出てきたというのもありますし、そのことで“強くなった”というのはあります。前までは自分で自分のことを否定してまうから、他人の否定的な意見をそのまま受け止めてしまっていたし、例えそれがプラスな意見でも素直に受け入れることができなかった。でも最近は、自分の中で自分の捉え方がすごく変わったというか。うれしい意見は素直に受け止められるようになったし、その分、否定的な意見から自分を守れるようにもなりました」と告白する。
自分が出た番組の反応は「めちゃくちゃ気になる」し、エゴサーチも「1日に何回もする」というが、アンチの声に対しても「そういう見え方をしてしまったという反省材料にはしますが、無駄に傷つくことはなくなりました」と言い切ってみせた山之内さん。
今後は「演技の仕事を増やしてきたい」と女優業も視野に入れる。それでも、特徴的な関西弁でのしゃべりに関しては、「『関西弁のショートカットの女の子』として覚えてくださっている方も多いですし、そもそもずっと関西弁だったので、演技のお仕事以外では、そこは崩さずにいけたらなって。地元が大好きなんで、これからも大事にしていきたい部分です」と笑顔で約束してくれた。