加藤シゲアキ：NHKドラマ「六畳間のピアノマン」で主演の1人に　「前に進む力を受け取ってもらえるよう…」

　人気グループ「NEWS」の加藤シゲアキさんが、2021年2月6日からNHKの「土曜ドラマ」枠（総合、土曜午後9時）で放送される連続ドラマ「六畳間のピアノマン」で、主演の1人を担当することが11月5日、分かった。ドラマはオムニバス形式の全4回で、加藤さんは第1回の主演を務め、第2回以降も出演する。第2回は段田安則さん、第3回は原田泰造さん、最終回は南沙良さんがそれぞれ主演を務める。

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　ドラマは安藤祐介さんの「六畳間のピアノマン（改題：逃げ出せなかった君へ）」が原作。米歌手のビリー・ジョエルさんの名曲「ピアノ・マン」の調べにのせて放送される。「ピアノ・マン」を動画投稿サイトで歌う「六畳間のピアノマン」と名乗る青年と、周囲の人々の四つの物語が描かれる。

　“ピアノマン”こと夏野誠は、古舘伊知郎さんの息子で歌手、俳優の古舘佑太郎さんが演じる。加藤さんは、誠の元同僚である村沢憲治を演じる。

　第1回は、パワハラを受けた誠が交通事故で亡くなってから8年、人との関わりを避けるように生きてきた村沢。派遣先の職場で、再びパワハラを目にした村沢は、動けなかったかつての自分との葛藤に苦しむが……という展開。加藤さんは「台本を読んで、人の弱さと強さを同時に感じました。本作を見てくれた方が、ほんの少しでも前に進む力を受け取ってもらえるよう、村沢という男を演じたいと思います」とコメントを寄せている。

　第2回は段田さん演じる誠の父・夏野泰造がメインの物語。妻亡きあと男手一つで育てた息子を交通事故で失った泰造。8年後、孤独に定年退職を迎えた泰造の前に、息子にパワハラをしていた元上司・上河内が現れる。動揺する泰造。しかし、思いがけない若者たちとの出会いによって、動画「六畳間のピアノマン」を知ることに……。

　第3回は、原田さん扮（ふん）する誠の元上司・上河内秀人が中心の物語。パワハラが問題になり、会社を追われた上河内。頼るところのない彼が出会ったのは、こども食堂をきりまわす芳江（麻生祐未さん）と2人の幼い兄弟。そして誠が残した「六畳間のピアノマン」は、なんと上河内の行く末をも照らしはじめる……。

　最終回では、南さんが地下アイドルの顔を持つ女子高校生・有村美咲を演じる。美咲は、本当に自分の好きな音楽を追求したいと1人、作詞作曲をしている。アイドルの活動や将来のことなど、悩んだときには「六畳間のピアノマン」の動画を見て励まされていたが、ある日、美咲のコメントに、思いがけずリプライが……という展開。

　このほかに三浦貴大さん、上地雄輔さん、細田善彦さんも出演する。NHK大阪が制作する。