監察医 朝顔:上野樹里が涙ながらに…10分間の長ぜりふ披露 今夜の2時間SPで

連続ドラマ「監察医 朝顔」第2シーズン第9話のワンシーン(C)フジテレビ
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連続ドラマ「監察医 朝顔」第2シーズン第9話のワンシーン(C)フジテレビ

 女優の上野樹里さん主演のフジテレビ系“月9”ドラマ「監察医 朝顔」第2シーズン(月曜午後9時)第9話「法医学教室の危機…朝顔の怒りの理由は」が12月28日午後9時から2時間スペシャルで放送される。同話のラストでは、上野さん演じる朝顔が、法医学教室の新人アルバイトの医学部生・牛島翔真(望月歩さん)に、涙ながらに自身の思いを伝える場面がワンカットで描かれる。台本7ページにわたるシーンは、上野さんの長ぜりふが中心で、約10分にわたって放送するという。

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 21日放送の第8話から新たに登場した牛島は、法医助手として法医学教室でアルバイトをする大学医学科3年生で、飄々(ひょうひょう)としていて、何でも要領よくこなす一方、感受性が強く、他人の悲しみを思って涙を流すような顔も持つ。

 第9話で、牛島は正義感から法医学者としてやってはならないことを犯してしまう。朝顔は牛島に、安岡光子(志田未来さん)、高橋涼介(中尾明慶さん)、藤堂絵美(平岩紙さん)、藤堂雅史(板尾創路さん)ら同僚が見守る中、なぜ法医学者という存在がいるのか、法医学者とは遺体にどう向き合うべきなのか、法医学教室で自身の思いを投げかける。

 長ぜりふは、上野さん本人と制作スタッフが練りに練って完成させた。撮影前に、上野さんと平野眞監督、金城綾香プロデューサーの3人で、舞台公演のように場当たり稽古(げいこ)をしながら、せりふの確認をして作り上げたという。上野さんは撮影でせりふを一度も間違えずに演じ切ったという。

 第9話は、朝顔が、娘のつぐみ(加藤柚凪ちゃん)と一緒に保育園の運動会に参加。そんな中、法医学教室では、マンションの前で死亡していた雑誌の人気モデル、小湊真由(愛甲ひかりさん)の解剖が行われる……というストーリー。

 金城プロデューサーは「いつもは穏やかな朝顔が怒ることって何だろう、と考えて生まれたお話でした。世の中は変わりました。理不尽さに心が痛くなったり、悲しいニュースの連続に、先の見えない不安がまだまだ消えそうにありません。もし、誰か大切な人が亡くなるときに、朝顔先生のような人が親身に考えてくれたら、少しでも救われた気持ちになるのではないか、そういった願いも込めて、みんなで作り上げたお話です。上野さんの熱量のすべてが込められたラストのお芝居に、練習に立ち会った私も、その場で涙が出そうでした。カメラがそのすべてを収めてくれていると思います。2020年の最後、ぜひ『監察医 朝顔』で締めていただきたいです」とコメントしている。

 原作は、マンガ誌「漫画サンデー」(実業之日本社、現在は休刊)で連載された作・香川まさひとさん、画・木村直巳さん、監修・佐藤喜宣さんの同名マンガ。設定をアレンジし、東日本大震災で母が行方不明となった法医学者の万木朝顔と、朝顔の父でベテラン刑事の万木平(たいら、時任三郎さん)がかたや解剖、かたや捜査で遺体の謎を解き明かす様を描くヒューマンドラマ。第1シーズンは2019年7月期に放送され、第2シーズンは11月から2クールで放送されている。

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