銀魂 THE FINAL:“おきて破り”の副音声上映を体験 美声の乱発射に脳内パニック!? ニヤニヤ止まらない

「銀魂 THE FINAL」の一場面(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
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「銀魂 THE FINAL」の一場面(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

 空知英秋さんの人気マンガが原作のアニメ「銀魂」の完全新作で完結編となる劇場版「銀魂 THE FINAL」(宮脇千鶴監督)の坂田銀時役の杉田智和さんら声優陣による副音声上映が、1月22日から全国の上映劇場で実施されている。空知さんが「鬼滅の刃」のキャラクターを描き下ろした入場者プレゼント「炭治郎&柱イラストカード」をはじめとした“最後のバカ騒ぎ”が話題となっている本作だが、副音声もおきて破りな内容になっている。記者が体験してみた。

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 副音声には、杉田さん、志村新八役の阪口大助さん、神楽役の釘宮理恵さんの万事屋キャストに加え、本編中盤からは近藤勲役の千葉進歩さん、土方十四郎役の中井和哉さん、沖田総悟役の鈴村健一さんの真選組キャストも出演し、トークを繰り広げる。キャスト、スタッフ、アーティストなど計26人に事前に実施したアンケートの回答も紹介される。スマートフォン専用アプリ「HELLO! MOVIE」をダウンロードすることで、上映中にイヤホンを使用して副音声が楽しめる。公式サイトでは「副音声上映の楽しみ方」を公開中。

 上映が始まると同時に、杉田さん、阪口さん、釘宮さんの3人のトークがスタート。早速、阪口さんがアンケートの回答を紹介していくのだが、アンケート内容に杉田さん、釘宮さんが反応したかと思えば、上映中の本編の話題に移ったり、全く関係ない好きなお菓子の話をしたりと、3人が間を置くことなくしゃべり続けているので、かなり脳内が忙しいことになる。

 アンケートには、桂小太郎役の石田彰さん、高杉晋助役の子安武人さん、吉田松陽/虚(うつろ)役の山寺宏一さん、神威役の日野聡さん、マダオこと長谷川泰三役の立木文彦さんらが参加しており、演じるキャラの魅力や、アフレコ秘話、アニメ「銀魂」が15年続いた理由などが語られる。石田さんが桂の魅力を「小悪魔」と表現したり、山寺さんがほぼ全ての質問にあるキャラクターの名前だけで回答するなど、ここでしか聞くことができない濃い回答が次々と紹介されていく。

 本編スタートから約1時間後には、真選組キャストの千葉さん、中井さん、鈴村さんが参戦。クロストークはさらに激しくなり、アフレコの裏話や15年間を振り返っての思いなどが語られる。「銀魂」から脱線し、「15年もやってると老眼が始まって……」という時の流れを感じさせるトークも飛び出す。副音声では、本編の重要なシーンにかぎって、トークが激しく脱線し、思わず噴き出しそうになる。気がつくとニヤニヤした顔になっているが、幸い暗い劇場では、思う存分ニヤニヤできる。

 声優陣だけでなく、美術監督や作画監督といったスタッフのアンケート回答も紹介される。バトルシーンや背景などの絵作りのこだわり、苦労話を聞きながら該当のシーンを見ると、胸にぐっとくるものがある。

 声優陣、スタッフが明かす制作秘話、お菓子トークに老眼トーク、さらには「銀魂」とコンプライアンスについて語られる一幕もある。そんなてんこ盛りな内容を本編を見ながら楽しむというのは、かなり濃密な体験だった。声優陣の美声にゆったりと酔いしれる余裕はあまりないかもしれないが、美声の乱発射を浴びるような体験はできる。アニメ「銀魂」のラストを声優陣と共に見届けられたような気持ちを味わえた。

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