赤楚衛二:快進撃続く26歳 「チェリまほ」「ウチカレ」「朝顔」など引っ張りだこ WEIBOの「話題俳優賞」も受賞

「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」で話題俳優賞を受賞した赤楚衛二さん
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「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」で話題俳優賞を受賞した赤楚衛二さん

 昨年10月期に放送されて話題になった「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」(テレビ東京)で連ドラ単独初主演を務めた、俳優の赤楚衛二さんの快進撃が続いている。放送中の「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ系、水曜午後10時)、「監察医 朝顔」(フジテレビ系、月曜午後9時)へのゲスト出演が相次いで発表されると「楽しみ!飛躍の一年になりそう」などSNSには喜びの声があふれたほか、2月4日に行われた中国最大のSNS「WEIBO(ウェイボー)」による「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」で「話題俳優賞」を受賞するなど、今最も注目されている気鋭の若手俳優の歩みを振り返ってみた。

ウナギノボリ

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 赤楚さんは1994年3月1日生まれの26歳。愛知県出身。2017~2018年に放送された「仮面ライダービルド」の万丈龍我/仮面ライダークローズ役というメインキャストに抜てきされ、一躍ブレークを果たしたことで知られるが、実は芳根京子さん、城田優さん、志尊淳さん、森川葵さんらを輩出した連続ドラマ「表参道高校合唱部!」(TBS、2015年)に出演している。また、「仮面ライダービルド」の前に「仮面ライダーアマゾンズ」(2017年)で不良グループのリーダー、長瀬裕樹役で存在感のある演技を披露している。

 2018年8月に「仮面ライダービルド」が終わり、翌2019年は1月から「イノセンス 冤罪弁護士」(日本テレビ)で憎めない性格のパラリーガル役を好演、ドラマ初主演作となった2019年放送の「ねぇ先生、知らないの?」(MBS)では、ダブル主演の馬場ふみかさん演じる、恋愛経験に乏しいマンガ家の“最高の彼氏”となるカリスマ美容師役で、世の女性をとりこにした。同年は、単独ドラマ「パニックコマーシャル」(フジテレビ)でも主演を務めたほか、2020年は「科捜研の女 season19」(テレビ朝日)、「映像研には手を出すな!」(MBS)、「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ)、「探偵・由利麟太郎」(フジテレビ)など話題作に続々と出演。さらに、映画「思い、思われ、ふり、ふられ」では、浜辺美波さん、北村匠海さん、福本莉子さんと4人での主演を務め、片思い同士の4人の微妙な関係性を見事に表現した。

 数多くの作品に出演し、“爪痕”を残してきた赤楚さんだが、近年の出演作で視聴者に強い印象を残したのは、やはり「チェリまほ」だろう。同作では、童貞のまま30歳を迎えたことによって「触れた人の心が読める魔法」を手に入れた、さえないサラリーマン・安達清を熱演。「劇団EXILE」の町田啓太さんが演じる、安達をけなげに思い続ける一途(いちず)なエリートイケメン・黒沢優一との純愛を繊細、時にコミカルに描き、深夜放送であったにもかかわらず、SNSを中心に大きな話題を集めた。

 「チェリまほ」は2020年12月度ギャラクシー賞月間賞を受賞。「放送開始後からのネット配信で海外からも熱い支持を受け、世界各国で配信されるに至った話題作。繊細な人間愛と優しさにあふれたストーリー、出演者たちの魅力により、SNSでも国内外で盛り上がりを見せ、ドラマ満足度も連続1位を独走した。制作側も想定外の大化けぶりだったようだが、見れば納得の作品である」と高い評価を受けている。

 そんな赤楚さんは、2月4日に東京都内で開催された「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」授賞式に出席。「役者を始めて6年目になって、賞をとりたいという気持ちはまだおこがましいなと思いながら、一つ一ついい作品にしようと頑張ってきたんですけど。こうやって賞をいただけて評価していただけて、本当にうれしいです」と感激を表現。また、「国境を越えてアジアで評価していただけたのは本当に光栄だなと思うし、役者やっていてよかったなと思いました」と満面の笑みを浮かべながら喜びを語っていた。

 がぜん注目度が高くなってきた赤楚さんだが、「チェリまほ」の後はドラマでのゲスト出演が続いており、ファンは“おあずけ”をくっている格好だ。こうなってくると、注目されるのが次のドラマレギュラーや、新作映画の発表だろう。日本だけではなく、国境を越えて注目を集める赤楚さんの活躍に期待したい。

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