池波正太郎の人気時代小説シリーズ「鬼平犯科帳」が新たに映画化され、主人公・長谷川平蔵を歌舞伎俳優の松本幸四郎さんが演じることが3月12日、明らかになった。東京都内で行われた製作発表記者会見で発表された。また、同じく池波正太郎原作で映画化される「仕掛人・藤枝梅安」の主人公・藤枝梅安を俳優の豊川悦司さんが務めることも発表された。「鬼平犯科帳」は2024年5月、「仕掛人・藤枝梅安」は2023年2月と5月に2作品を公開予定。
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5代目の長谷川平蔵役を務める幸四郎さんは「今、すこぶる興奮しております」と胸の内を吐露。長谷川平蔵役の話を聞いたときの心境について「鳥肌が立つ思いというか、そういう気持ちでいました」と明かし、改めて役について「幸せですね。それしかないです。祖父の鬼平がいたし、そこに、5代目としてやらせていただく……ひたすら幸せですね。それ(祖父の鬼平)を通って、5代目の鬼平を作り上げたいと思っています。そこを通り抜けて、進化した鬼平を目指したいと思っています」と意気込みを語った。
梅安役の豊川さんは「身が引き締まるどころか身が縮こまる思い」と心境を明かし、「「本当に驚きました、『え、おれが梅安? どうしてだろう』みたいな。自分の中でギャップがありました。子供のころ、緒形拳さん演じる必殺仕掛人が怖いけどカッコいいと、夢中になった時期があり、梅安という人が憧れのヒーローでもあったので、それをまさか自分がやることになり。正直すごく迷うような部分もありました」としつつ、「チャレンジしがいのある仕事を映画の神様がくれたんだなと思いました」と意欲もみせた。
「鬼平犯科帳」は江戸の治安を守るため、凶悪な盗賊を時には非情な手段で取り締まり、“鬼の平蔵”と恐れられた火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の活躍を描いた作品。1967 年から「オール讀物」(文藝春秋)で連載され、1990年まで23年にわたって135作が発表された人気シリーズで、これまでにドラマや映画、マンガ、舞台化もされている。映像作品では、これまで八代目松本幸四郎さん、丹波哲郎さん、萬屋錦之介さん、中村吉右衛門さんが長谷川平蔵を演じてきた。
「仕掛人・藤枝梅安」は、殺し針で人知れず悪を葬る「仕掛人」としての裏の顔を持つ鍼医者・藤枝梅安の活躍を描いたハードボイルド作品。1972年に「小説現代」(講談社)で第1作が発表され、1990年までに20作が発表されている。映像作品では、緒形拳さん、田宮二郎さん、萬屋錦之介さん、小林桂樹さん、渡辺謙さん、岸谷五朗さんが主演を務めた。
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