ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
人気アニメ「プリキュア」シリーズの第17弾「ヒーリングっど プリキュア(ヒープリ)」(ABCテレビ・テレビ朝日系)の劇場版「映画ヒーリングっど プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!」(中村亮太監督)。2007年2月~2009年1月に放送されたシリーズ第4、5弾「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア5GoGo!」のプリキュアが登場するほか、プリキュアの劇場版オリジナルフォームが続々と登場することも話題になっている。中村監督、東映アニメーションの小山弘起プロデューサー、ABCアニメーションの田中昂プロデューサーに制作の裏側を聞いた。
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小山プロデューサー 新型コロナウイルスの感染拡大で大変な状況に変化してく中、プリキュアの映画をつなげていく、安全に映画をつなげていきたかった。つなげて、映画を待ってくれている子供たちに届けることを一番に考えていました。
田中プロデューサー 2019年の冬から2020年2、3月頃まで。シナリオ打ちをする中で、面白い要素をたくさん入れていこうとしていました。どうやって入れるかは後で考えることにして(笑い)。まとめ方を考えると、小さくまとまってしまいますし。要素をどれだけ入れるか?と戦ってきました。
小山プロデューサー チーム感がありましたね。僕はあえてエンタメ寄りになって、面白ければいい!とアイデアを出し、(テレビアニメ版も担当された手がけたABCアニメーションのプロデューサー)安井(一成)さんなどから「ヒープリ」として大切にしたいこと、田中さんがドラマ寄りの考え方をする。監督はどう整合性をとるのか。監督と(脚本の)金月(龍之介)さんは、大変そうでした……。
中村監督 意味もなくいろいろな要素を出したくないんですね。出てくるものに理由、必然性が大事だと思っています。1から10まで説明する必要はないのですが、子供向けだからこそ、そこを大事にしたかったんです。そういうところをいい加減にすると、子供は分かってしまいますから。僕は、一つずつに理屈を付けながら、要素を接続していきました。みんなで話し合って作っていくのが楽しかったです。
田中プロデューサー たくさん変身する!と言ってみたけど、どうしようかな?となったり(笑い)。
中村監督 でも、アイデアがたくさんある方が楽しかったですよ。
中村監督 最初はいつもの形状のライトの予定だったのですが、映画館で声が出せない、動くことも難しい状況で、どうするか?を考えました。入場者プレゼントはやっぱり子供たちにとって大切な思い出になります。さまざまな案を出した中で、ペンダントで話がまとまりました。
小山プロデューサー エグゼクティブプロデューサーの鷲尾(天)から、新たな挑戦としてこれまでのプリキュア1世代とのクロスオーバー作品にしてほしい、というリクエストがありました。元々「ヒープリ」の秋映画をやらせてもらうなら舞台を東京にしたいと考えていました。その上で脈略なくクロスオーバーするのではなく、テーマと関連させたかった。東京はいろいろな夢を持った人が集まる場所でもあり、夢のプリキュアといったら僕のなかでは「5」「5GoGo!」のキュアドリームでした。また、「5GoGo!」の放送終了から現時点で13年がたち、放送当時、子供だった人も大人になりつつあります。いろいろな面から「5」「5GoGo!」があらゆる親和性が高く、夢というテーマを通して映画が一番面白くなると考えました。そして子供たちがどう見るのか?も大切にしました。すてきなプリキュアが増えた!という見え方にしたかったんです。
田中プロデューサー 子供には、こんな子もいるんだ!と興味を持っていただけるきっかけになればうれしいですね。
中村監督 「5」「5GoGo!」は、10年以上前の作品ですが、今見ても(キャラクターデザインの)川村(敏江)さんのデザインは全然古く感じません。川村さんの絵の力を感じています。初めて見る子供にも新しいプリキュアが出てきた!と受け入れてもらえるんじゃないかと思っています。コミカルなやりとりもあったり、動かしやすいのも魅力です。
小山プロデューサー 監督には今の作品として落とし込んでもらいました。
中村監督 川村さんに新たに起こしていただいた、ドリームキュアグレースに合わせて、ドリームたちの通常の目の描き方も、「ヒープリ」に合わせる形で、リニューアルはしているんです。変身シーンもそのまま利用してもいいのですが、描き直しています。小山プロデューサーのアイデアなのですが、副音声で「5」「5GoGo!」のプリキュアの劇場版では描かれていない“一方その頃”を楽しめます。昔、「5」「5GoGo!」を見ていた世代が2度、3度と楽しめる仕掛けもあります。
中村監督 せっかく東京が舞台なので、前半は街を使って、アメコミのキャラクターのようにビルを駆け回るアクションをイメージしました。アクションは横の動きになりがちだけど、縦の動きを意識したアクションをやってもらっています。前半、後半でイメージを変えようともしました。後半は和風のパートナーフォームも出てきます。敵も和風のビジュアルになります。
中村監督 プリキュアは洋風のドレスが多いけど、今回は東京が舞台ですし、和を意識していました。着物も女の子にとって憧れですし、ドレスもいいけど、着物も可愛い!と思っていただきたかった。
田中プロデューサー 初期段階で和風のアイデア案がありましたよね
中村監督 最初から舞台が東京と決まっていたので、和を意識していました。
小山プロデューサー 中村監督は、物語と要素の意味づけをすごく大切にします。たくさん変身するというアイデアは監督と早い段階から考えていました。カグヤグレースフォームのアイデアも初期からあって、そこからカグヤちゃんという名前が決まったんです。
中村監督 歴代の中でも等身大で普通の女の子という印象がありました。そこが面白い部分です。
田中プロデューサー 映画は、夢がテーマですが、のどかの夢はなんだろう?と考えた時、半分かなえているんですね。テレビアニメを通じて彼女が成長したからこそ、カグヤに寄り添える。悠木碧さんの熱演もあって、寄り添って、助ける姿に説得力があるんです。「ヒープリ」は、キャラクターを丁寧に描いたところが魅力になりました。
小山プロデューサー ヒーリングアニマルも「ヒープリ」の個性になっています。人間同士だけでなく、ヒーリングアニマルと人間の絆を描いています。だからパートナーフォームになれるんです。映画では、各キャラクターの夢を描いています。尺の都合で泣く泣くカットせざるをえなかったのですが、ひなたは目の前のたくさんのことが楽しくて夢中で、今、一つの夢は定めていないと言うシーンがありました。そもそも夢を持っていないといけないというのもおかしな話ですし、そういった地に足が付いたキャラクター設定も魅力かと思っています。
田中プロデューサー 短編で空気が180度変わりますよね。そこが魅力です。「ヒープリ」と全然違う。変顔をしたり(笑い)。短編に「トロプリ」のよさがギュッと詰まっています。次の映画も楽しみにしてください!
中村監督 頭空っぽで見ても楽しい。短編から明るくて楽しいところが伝わってきますよね。
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