林原めぐみ:「シン・エヴァンゲリオン」話題の農村シーン 「人情に溶かされた」「かつて経験したことがない」

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の舞台あいさつの様子
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の舞台あいさつの様子

 人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの劇場版新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)の舞台あいさつが3月28日、新宿バルト9(東京都新宿区)で開催され、林原めぐみさんら14人の声優陣が登壇した。同作は、林原さんが演じるアヤナミレイ(仮称)らが農村のような第3村で過ごすシーンも話題となっており、「温かい人情と清らかな水、新緑、おなかいっぱい吸う空気というものを『エヴァンゲリオン』シリーズでかつて経験したことがなかった」と話し、「アヤナミレイというよりも私自身、受け止めるのに台本だけでは足りませんでした」と明かした。

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 林原さんは第3村のシーンの収録を振り返り、「村でレイに声をかけてくれる3人のおばちゃまたちを演じているのは、仕事でもプライベートでもお世話になっている3人の先輩でした。『あんた、これエヴァンゲリオンっていうんでしょ。私たちも出るのすごいでしょ』とおっしゃっていて。田舎にどうやって入っていこうかと思っていたら、もうそこは田舎でした」とにっこり。「そんな人情に溶かされたのは私かレイかは分かりませんが」と笑顔で続けた。

 25年以上続いた「エヴァンゲリオン」シリーズについて「長い長い時間を見終わり、長い長いエンドテロップを見ながらこれだけの人たちが集まって生まれた作品なんだと改めて感慨深い思いでおりました。恐らくですが、30代以降の方たちはここが一つの終わりであり、10代の方たちはここが入り口なのかもしれないなという思いでおります」と語った。

 舞台あいさつには林原さんのほか、緒方恵美さん、宮村優子さん、三石琴乃さん、山口由里子さん、石田彰さん、立木文彦さん、岩永哲哉さん、岩男潤子さん、長沢美樹さん、優希比呂さん、伊瀬茉莉也さん、勝杏里さん、山寺宏一さんという豪華声優陣が集結した。「エヴァンゲリオン」シリーズの舞台あいさつが開催されたのは、1997年以来、約24年ぶりとなった。

 「エヴァンゲリオン」は第3新東京市を舞台に、主人公・碇シンジたちが人型決戦兵器エヴァンゲリオンで、謎の敵“使徒”と戦う……というストーリー。テレビアニメや劇場版アニメが制作され、社会現象を巻き起こした。1995~96年にテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送され、その後、劇場版が公開された。

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は、2007年から公開されている「新劇場版」シリーズの完結編。3月8日に466館で公開され、公開から7日間で興行収入が33億円、観客動員数が219万人を突破するなど大ヒットしている。

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