伊藤沙莉:「言われたことをやる」だけでは…“自覚”と“現在地” 「家族」への思いも

「ピップエレキバン」新CMの撮影現場で取材に応じた伊藤沙莉さん
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「ピップエレキバン」新CMの撮影現場で取材に応じた伊藤沙莉さん

 女優の伊藤沙莉さんが出演する、「ピップエレキバン」(ピップ株式会社)の新CM「コリコリ3姉妹」篇が4月3日に公開された。女優としてドラマや映画に多数出演し、声優としても評価される伊藤さんは、子役から芸能活動を始め、すでにキャリアは15年を超える、言わずと知れた実力派女優の一人。近年は、CM起用も増加傾向にあるが、昔と今とを比べ、仕事への向き合い方について「言われたことだけをやる、というスタンスではなくなってきたのかなって感じています」と明かす。今、伊藤さんは何を思い仕事に臨んでいるのか、CM撮影の現場で語ってもらった。

 ◇「何でやりたいのか」理解してやらないと、今後の方向性が決まらない

 映像界にはなくてはならない存在として引っ張りだこの伊藤さん。昨年は放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第57回ギャラクシー賞」(主催:放送批評懇談会)のテレビ部門で個人賞を受賞し、贈賞式に出席した際には「これからも皆さんにまだ見せ切れていない、いろいろな伊藤沙莉を見せられたら」と今後のさらなる飛躍に向けて決意を新たにしていた……。

 改めて“現在地”を「まだ本業の部分で、決してオールジャンルやれているわけじゃない」とし、「役柄的にも今はまだちょっと偏りがちだし、シリアスめなものもそこまでやってこれていない」と冷静に分析する伊藤さんは、「お仕事でやりたくないものって基本的にはない」としながらも、「言われたことだけをやる、というスタンスではなくなってきたのかなって感じています」と“自覚”する。

 伊藤さんは「もう少しこうした方がいいのかなって自分で思ったら、実際にそうしてみるとか。昔に比べて自分の意見を持ったり、提案したりっていうふうになってきました」と変化を告白。「周りの方々がだんだんと意見を聞いてきてくださるようになってきた、というのもありますし、自分の意見を言うことが、元々あまり得意ではなかったのですが、でも求められて、そこで言っていかないと『何のプランもないやつだ』ってなるので。何となくくせがついて、鍛えられて、徐々にですが自分の意見をちゃんと言うようになってきました」と話す。

 その部分に関しては、「自分の事務所の方にめちゃくちゃ鍛えられてきていて」という伊藤さんは、「基本的に私は仕事を断ることはしないのですが、それだけじゃダメだって、言われるんです」と明かすと、「『じゃあ、何でやりたいのか、自分で理解してやらないと、今後の方向性が決まらない』ってところで、すごく聞いてきてくださる。そうやって意見を求められることで、自分の中でも『何でやりたいんだんだろう』という考えが整理できたり、突き詰めぐせがつくので、とても感謝しています」と語った。

 ◇昔から変わらない「まずは家族がありき」 喜びが大きなモチベーションに

 一方で昔も今も変わらないのが“原動力”だ。伊藤さんは「家族」の存在を真っ先に挙げる。「家族が褒めてくれなかったら続けてこなかったし今、もし私の仕事に興味を失ったら、やめてしまうかもしてない、それくらい家族の存在は大きい」と思いを吐露。

 「まずは家族がありきで、昔からそこは変わらない。すごく褒めてもらったのがお芝居だったので、それで続けてこれて、結果お芝居しかできない人間が育ってしまった(笑い)。お芝居を取ってしまったら、何も残らないんじゃないかって、考えると怖いのですが。こういう仕事が決まったよとか、こういう賞を取ったんだって伝えたときの家族のリアクションが悪いとテンション下がりますね。それくらい私の大きな軸になっています。今回の『ピップエレキバン』も決まったよって伝えたら、『嘘(うそ)でしょう!?』ってとても喜んでくれたので、大きなモチベーションになりました」と笑った。

 子役時代から数えて、長く芸能界で活動してきた伊藤さんに最後に『年を取った』と思う瞬間も聞いてみた。「シンプルに体力は落ちたなって感じるときはあります。ただ、元々体力がある方ではなかったので、それよりも心のほうに変化はあって。花や草木をじっと見ていて、キレイだなってなったり、そういうささいなことに、いちいち感動しているときは年を取ったかなって思います」とほほ笑んだ。

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