岩永徹也:檀黎斗は“素”? 「エグゼイド」から5年目の思い 新スピンオフには新たな“名(迷?)言”も

「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」に出演する岩永徹也さん
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「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」に出演する岩永徹也さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーエグゼイド」(2016~17年)のスピンオフ「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」が、アプリサービス「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で4月11日から独占配信される。今作で“プレジデンツ”の一人として“復活”を果たしたのが、岩永徹也さん演じる「エグゼイド」の檀黎斗/仮面ライダーゲンム。黎斗といえば、“神”を自称するその尊大かつ狂気じみたキャラクターなどが話題となり、これまでもスピンオフが制作されてきた仮面ライダーの中でも屈指の人気キャラだ。テレビ放送終了後、5年目にしての新スピンオフを迎えるにあたり、「自分と(黎斗は)似ています」と話す岩永さんに、黎斗について、新作についての話を聞いた。

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 ◇黎斗とは「思考が似ている」 自身のキャリアへの糧にも

 「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」は、「仮面ライダーゼロワン」(19~20年)の世界とも関わり合うストーリー。天津垓/仮面ライダーサウザー(桜木那智さん)は、秘書型ヒューマギア・厘(メドウズ舞良さん)と共に新会社を立ち上げ、再出発を目指していた。しかし、そこに何者かによってよみがえった檀黎斗が現れ、厘を連れ去る。厘を取り戻そうと黎斗に戦いを挑む垓だが、バグスターウイルスに感染してしまい……と展開する。

 物語は、人と人工知能の関わりを描いた「ゼロワン」の世界と関わり合う。岩永さんは「僕自身、人工知能には前々から興味を持っていたのですごくうれしかったですし、黎斗自身、新しいゲームを作る延長上に人工知能はあるだろうと考えていたと思うので、今回『ゼロワン』の世界に参加できるのはいいなと思いました」と話す。

 そして、今作で共演した、天津垓演じる桜木さんは事務所の後輩。桜木さんからは「黎斗は岩永さんの素が出ていると思います」と言われたという。「たしかに自分も黎斗の部分は持っていると思います。特に思考が似ていると思いますね、ただ(黎斗は)周囲に考えをまき散らしたりしますけど……」と笑っていた。

 そんな檀黎斗は今でこそ岩永さんあってのキャラクターだが、岩永さん自身、「エグゼイド」が初めてのドラマ出演だった。俳優キャリアのスタートとなった黎斗について「やっぱり一番初めに演じた役なので印象は強いですね」とにっこり。黎斗を演じたことが、その後のキャリアでも生きているといい、「(周囲からの)視線が気にならなくなりました。集中力が上がったということではないのですが、“撮影現場の立ち方”と言えばいいんですかね……。黎斗は自分に絶対的な自信を持っていますし、ファンの方含め応援してくれる方も多いので。もし、おどおどするような役だったら、これは違っていたかもしれません」と振り返った。ファンについては、「たくさんのキャラクターがいる中で何年も愛してくれるのは、本当にありがたいですね」と感謝を述べた。

 ◇新スピンオフは「スタッフもすごく楽しみに」 新たな“名(迷?)言”も

 黎斗の新たな物語となる今作については、「スタッフの方たちもすごく楽しみにしてくださっているのが伝わってきました」といい、「台本の2~3行の部分とかもスタッフの方たちが『ここで新しいせりふ言ってみようか』とか、すごく膨らませてくださって。台本を読んで現場に向かいましたが、(本と)同じものを撮っている気分ではありませんでした」としみじみ。

 気になるのは、黎斗の新たな“名(迷?)言”だが、「僕が勝手に発した“あるせりふ”は使われていましたね。朝一番に高笑いしながら撮ったシーンだったのですが……」と明かし、「(今作で)黎斗に戻るための準備体操にもなりました」と笑っていた。

 今作でも、その存在感を遺憾なく発揮するであろう檀黎斗。気は早いが、黎斗の物語が続くならば、どういった作品をやってみたいかと聞くと、「VR(仮装現実)を舞台とした作品、ですかね。世界の創造主が神であるならば、VR世界の神は人間じゃないですか。仮想の世界を統べる檀黎斗とか面白そうですね」と声を弾ませていた。

「仮面ライダーゲンムズ ザ・プレジデンツ」は前後編で構成。前編が4月11日午前10時、後編が18日午前10時にTTFCで独占配信される。

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