増子敦貴:「ゼンカイジャー」“追加戦士” 本格的な映像作品に初挑戦 舞台との違いに苦戦も

「機界戦隊ゼンカイジャー」に出演する増子敦貴さん
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「機界戦隊ゼンカイジャー」に出演する増子敦貴さん

 スーパー戦隊シリーズの最新作「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系、日曜午前9時半)で“追加戦士”ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザーを演じる増子敦貴(ましこ・あつき)さん。男女7人組ダンス&ボーカルグループ「GENIC(ジェニック)」のメンバーとして活躍し、俳優としてはこれまでさまざまな舞台に出演してきた増子さんだが、映像作品は今回が本格的な初挑戦。舞台との違いに「学ぶことばかりの毎日」だという増子さんに話を聞いた。

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 ◇ゾックスの変わっていく姿に注目 “初登場”シーンはアドリブ!?

 「機界戦隊ゼンカイジャー」は、あまた存在する「並行世界」のすべてを手中に収めようとする悪の王朝・トジテンドに、“全力全開”で立ち向かっていく1人のヒーロー・ゼンカイザー/五色田介人(ごしきだ・かいと)と、その仲間の4体のロボヒーロー、キカイノイド(機械生命体)たちゼンカイジャーの活躍を描く。スーパー戦隊シリーズの記念すべき第45作。

 増子さん演じるゾックスは、並行世界を自由に旅する“世界海賊”略して“界賊”で、手にした舵輪(だりん)型の変身アイテム「ギアダリンガー」でツーカイザーに変身する。「お宝」のためならどんな手段もいとわない海賊だが、なによりの“家族思い”で、妹・フリント(森日菜美さん)と2人の弟・リッキーとカッタナーを大切にしている。体がSD化してしまった2人の弟をもとに戻すため、トジテンドとの戦いに身を投じていく。

 4月25日放送の第8カイ「ドアtoドアで別世界?!」で初登場後、早くも話題になっているゾックス。役どころについて、「家族はとても大切に思っているのですが、関係のない人たちには海賊らしい冷酷さを見せます。敵が一般人を人質にとっていても気にせず向かっていってしまう。“正義”とはいえないような行動もしてしまうキャラクターです」と紹介。「介人とはそういった部分で相いれないのですが、介人の面白くて馬鹿でいちずなところに興味をもって、だんだんと影響を受けていきます。そんなゾックスの変わっていく姿にも注目していただきたいです」とアピールした。

 話題になったのは、第8話の登場シーン。小唄を歌い、ダンスしながらの“初登場”は視聴者に大きなインパクトを残した。実は、登場シーンの振りは増子さんのアドリブだったという。「監督に直前で踊りながら来てって言われて、土壇場で『えっ!?』と思ったのですが、海賊っぽい感じで踊ってみました」と笑う。ダンス&ボーカルグループの一員で、「ダンスが得意」だという増子さん。「役が決まった際に、振付師さんに教えてもらったのは変身ダンスだけで、そのほかの仕草や踊りは、自分が監督に出したアイデアなんです」と明かした。

 ◇2大特撮作品に出演も… 舞台との違いに苦戦 

 これまでさまざまな舞台に出演してきた増子さんは、舞台「『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-」(2019年)にも出演しており、今回、仮面ライダー、スーパー戦隊と2大特撮作品に出演を果たすことになった。

 だが、本格的な映像作品は今回が初めて。「カット割りや、毎回違うシーンを撮るところとかも舞台とは違いますし、映像はかなり自分自身で準備しなければならず、準備していっても現場の状況でイメージと違ってくる部分もあるので、毎日頭を悩ませています(笑い)。本当にその場のアドリブ力が大事なんだなって痛感しています」と語る。

 「でも、この1年間、貴重な経験をさせていただけるので、成長して、グループの段階を上げるチャンスにしたいですし、僕自身、役者として成長したいです!」と気合い十分に意気込んだ。

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