荒木飛羽:「るろうに剣心」最終章で“子供縁” 意識した「目元」の感情 現場では佐藤健と「電王」話も

「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」で雪代縁の子供時代を演じた荒木飛羽さん
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「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」で雪代縁の子供時代を演じた荒木飛羽さん

 俳優の佐藤健さんが主演する実写映画「るろうに剣心」シリーズの最終章となる「The Final」と「The Beginning」に出演している荒木飛羽さん。それぞれで新田真剣佑さん扮(ふん)する雪代縁の子供時代を演じ、「(新田真剣佑さんに)そっくり」との声が上がるなど、ファンから高い関心が寄せられている。現在15歳の高校1年生で、2019年の連続ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)や今年1月期に放送された「青のSP(スクールポリス)-学校内警察・嶋田隆平-」(カンテレ・フジテレビ系)の演技も話題となった荒木さんに、映画の撮影時のエピソードなどを語ってもらった。

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 ◇“大人縁”新田真剣佑をほうふつとさせる目元 「そっくり」との声には恐縮

 「るろうに剣心」は、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられ、明治維新後は不殺(ころさず)を誓い、流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく緋村剣心(佐藤さん)が主人公。実写映画は、これまでに2012年の「るろうに剣心」を皮切りに、「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」(共に2014年)の3作が公開されてきた。

 最終章は、中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、志々雄真実を操っていた“シリーズ最恐の敵”雪代縁(新田さん、子供時代:荒木さん)との戦い描く「The Final」と、剣心の“十字傷の謎”に迫る「The Beginning」、明治維新後の新時代と動乱の幕末期を舞台にした、二つの物語となっている。

 あることをきっかけに剣心に対して、強い恨みを抱くようになる縁だが、その原点を演じるにあたって、どのようなことを意識したのだろうか?

 「縁は剣心に、お姉さん(有村架純さん演じる雪代巴)を『取られてしまった』という思いがあって。本当は復讐(ふくしゅう)するべき相手のはずなのに、とか。だから、剣心をにらむシーンでは、目元を大事に、目元に強く感情が出るように意識して演じました」と荒木さんは振り返る。

 その表情はまさに新田さんが演じた“大人縁”をほうふつとさせ、「そっくり」「似ている」との声が次々と上がっている。荒木さんは「真剣佑さんの演技がすごすぎて……。雪代縁そのものでしたし、顔立ちも彫刻みたいにキレイで、本当にかっこいい。『似ている』と言われると、うれしい気持ちと同時に『ありがとうございます』って感じで恐縮してしまいます」と本音を明かした。

 ◇「仮面ライダー電王」がすごく好き 素顔は役とは真反対で「おしゃべり」

 撮影中のエピソードを聞くと、「実は、剣心役の健さんをにらんで、走り去っていくシーンで盛大に転んでしまって。フレームアウトしたあとだったので、NGにはならなかったのですが、本気で走っていたので、(転んだときは)もう『バタバタバタ!』って感じでした」と照れ笑いを浮かべる荒木さん。

 また佐藤さんとは現場で、佐藤さんが主演を務めた特撮ドラマ「仮面ライダー電王」の話ができたのもいい思い出だ。「僕は『仮面ライダー電王』がすごく好きで、自分が持っているグッズや弟が“変身している”動画を健さんにも見てもらいましたし、健さんも喜んでくれました」とはにかんだ。

 今回の“子供縁”をはじめ、影や裏がある役どころが続いてきた印象の荒木さんだが、普段の性格を聞くと、「役とは真反対だと思います」との答えが。「普段は本当にうるさくて、学校でもおしゃべりで、周りから見たら大迷惑な生徒だと思います。何なら、今までやってきた役の性格に寄せたほうがいいくらいです(笑い)」と語る。

 俳優としては「青春もの、ミステリー、キラキラ系も幅広く」演じることが目標で、「アクションもやってみたいなって思っています。口で言うのは簡単ですけど、健さんや真剣佑さんのようなアクションを、すごく大変だとは思いますが、いつかは挑戦してみたいです」と目を輝かせていた。

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