工藤美桜:“キラメイピンク”がピンクの仮面ライダーに変身 「私生活でピンクが増えました」

「仮面ライダーセイバー×ゴースト」「仮面ライダースペクター×ブレイズ」に出演する工藤美桜さん
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「仮面ライダーセイバー×ゴースト」「仮面ライダースペクター×ブレイズ」に出演する工藤美桜さん

 スーパー戦隊シリーズ第44作「魔進(マシン)戦隊キラメイジャー」(2020~21年)でキラメイピンク/大治小夜を演じたことで知られる女優の工藤美桜さん。約5年前、スーパー戦隊シリーズと並ぶ“特撮ドラマ”仮面ライダーシリーズの「仮面ライダーゴースト」(2015~16年)にも出演していた。そんな工藤さんは、アプリサービス「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で独占配信中の「ゴースト」の新スピンオフ「仮面ライダーセイバー×ゴースト」「仮面ライダースペクター×ブレイズ」に、5年前と同じ深海カノン役で“帰還”。仮面ライダーカノンスペクターへと変身も果たした。女性として初めて、スーパー戦隊と仮面ライダーの両シリーズでヒーローへと変身という“大任”を務めた工藤さんに、新スピンオフについて聞いた。

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 ◇カノンスペクターは「想像通り」?

 「仮面ライダーセイバー×ゴースト」「仮面ライダースペクター×ブレイズ」は、Vシネマ「ゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター」(2017年)後の「ゴースト」主人公・天空寺タケル(西銘駿さん)たちが描かれる。

 兄の仮面ライダースペクター/深海マコト(山本涼介さん)を捜しているという少女・カノンに出会った仮面ライダーセイバー/神山飛羽真(内藤秀一郎さん)と須藤芽依(川津明日香さん)、仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎(山口貴也さん)。一方、失踪したカノンの行方を捜すタケルとジャベル(聡太郎さん)は、失踪の背景にかつての敵・ダントンの残党がいることを突き止め……と展開する。脚本は「ゴースト」と「セイバー」を手がける福田卓郎さん、監督も両作に参加する坂本浩一さんが務めた。

 約5年ぶりの「仮面ライダー」への帰還。Vシネマの「魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー」(2021年)の撮影が終わってまもなく、今作の撮影に入ったという。工藤さんは「初めて今作についてプロデューサーさんに聞いたのが『カノンちゃん、変身して戻ってくるよ』だったので最初はどういうこと、どういうこと?って……(笑い)」と驚きを明かす。

 スーパー戦隊と、仮面ライダーの両方でヒーローへの変身を果たした初の女性となった工藤さんは、「ゴースト」出演当時から「『ライダーになりたいです!』ってずっと言っていたので、今回仮面ライダーになることができてうれしいっていう気持ちが一番強いです!」と声を弾ませる。

 “変身した”仮面ライダーカノンスペクターについては、「カノンちゃんがもし変身したらこうなるんだろうなっていう想像通りな感じでした」とにっこり。「フォルムはお兄ちゃん(スペクター/マコト)と同じ姿で、(カラーリングは)白とピンクで女性らしさもありつつ。初めて見た時はめちゃくちゃかっこいいなと思いました!」と笑みをこぼす。

 カノンスペクターのピンクは、約1年間演じていたキラメイピンクにも通ずる。ピンクといえば、工藤さんの“美桜”という名前にもピンクの“桜”の文字が入っているが、「キラメイジャー」を演じるまで、ピンクをあまり意識したことはなかったという。

 「正直いうと、キラメイジャーでピンクを演じるまでは、日常でピンクのものを選んだりすることってあまりなかったんです……(笑い)。でも、今はバッグの中を開けると(いつのまにか)ピンクのアイテムが増えていて(笑い)。今は私生活でピンクが多いです」

 ◇“人妻”カノンちゃんに

 「キラメイジャー」などさまざまな経験を経て、「ゴースト」に戻ってきた工藤さん。今作では、複数人の“コピーカノン”とカノンの演じ分けや、激しい素面アクションも披露するなど、当時まだあどけなさの残る女子高生だった5年前からの成長を見せている。事前の西銘さん、山本さん、聡太郎さんの取材では、3人が口をそろえて「工藤さんの成長を実感できた」と話していたが、工藤さん自身も、5年前と比べて「成長できたと思います」と実感を込めた。

 今、改めて5年前を振り返ると、「演技や取材対応などに余裕がなかった」と述べる。「取材のときとか何もしゃべれないこともあったりして……。よく一緒に取材を受けていたお兄ちゃんやアラン様(磯村勇斗さん)に助けてもらいながらでしたね。これは冗談ですけど、2人に『もう美桜ちゃんとは一緒に取材を受けたくない』とかも言われていました(笑い)」と告白する。

 一方で、工藤さんが演じたカノンは、マコトの“溺愛”も相まって「ゴースト」終了後も仮面ライダーファンの間で人気が高く、それゆえの葛藤もあったという。

 「『キラメイジャー』が始まったときはカノンちゃんのイメージが強いので、『カノンちゃんにしか見えない』とかのコメントが多くて……。こんなにも長く愛していただいてうれしいことですが、小夜さんを演じる上では悔しい部分もあり、そこをなんとか変えてやろう!って1年やってきました。今は小夜さんとして見られることが多いのですが、そのタイミングでまたカノンちゃんを演じることになったので、今度はカノンちゃんに戻ったんだって視聴者の皆さんに思っていただけるよう、今作に臨みました」

 今作でのカノンを演じる上で意識したことを聞くと、「当時から何年後かの、アラン様と結婚した“人妻”のカノンちゃんなので、いろいろな経験をしてきた女性っていうことを意識しました(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに語った。

 インタビュー全編はYouTubeチャンネル「maidigitv」で公開中。

 「セイバー×ゴースト」「スペクター×ブレイズ」は、アプリサービス「東映特撮ファンクラブ(TTFC)」で独占配信されている。

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