細田守監督の劇場版アニメ最新作「竜とそばかすの姫」(7月16日公開)の完成報告会見が7月6日、東京都内で行われ、細田監督が登場した。同作は「美女と野獣」がモチーフになっているといい、細田監督は「一番最初の発想が、インターネットの世界で『美女と野獣』をやったらどうなるか?ということだった。インターネットは虚構と現実の二重性を併せ持っている存在。『美女と野獣』の野獣も二面性がある。現代で18世紀の物語である『美女と野獣』をインターネットを介して、どんなふうに表現できるのか? どんな恋物語になるのか?と」と説明した。
細田監督は、これまで劇場版アニメ「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」(2000年)、「サマーウォーズ」(2009年)とインターネットを題材にした作品を手がけており、今回の「竜とそばかすの姫」でもインターネットがテーマの作品を作ることになった。細田監督は「インターネット自体ができてから25年ぐらいしかたっていない世界。その中でこれだけインターネットと現実の関係性を映画にしてきたということでは、世界の監督の中でも僕はかなり特別な存在というか。しかも、インターネットを肯定的に描くのは、恐らく僕一人だと思いますので、非常にそこは頑張って表現していきたいと思っています」と思いを語った。
自身のインターネットの捉え方も変わってきたといい、「すごく大衆化したというか、現実とインターネットの世界が限りなく近付いている。生身の気持ちとダイレクトにインターネットが結びついている世界になって、インターネットの世界を描くことが、現実の僕らの抱えている問題を描くことになるんじゃないか。ビビッドな問題、今日的な問題を扱っていると思います」と話した。
会見には、主人公・すず(ベル)の声優を務めるミュージシャンの中村佳穂さん、すずの同級生の声優を務める成田凌さん、染谷将太さん、玉城ティナさんが登場した。俳優の佐藤健さんが、すずが超巨大インターネット世界<U>(ユー)で出会う謎の存在・竜の声優を務めることも発表され、佐藤さんも登壇した。
「竜とそばかすの姫」は、過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずが、超巨大インターネット世界<U>と出会い、成長していく姿を描く。幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたすずはある日、“もう一つの現実”と呼ばれる超巨大インターネット世界<U>と出会い、ベルというアバターで参加することになる。心に秘めてきた歌を歌うことで、あっという間に世界に注目される存在となっていくベル(すず)の前に竜の姿をした謎の存在が現れる。
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