ムロツヨシ:10年以上連ドラに毎年レギュラー出演 名作づくしの“ムロ登場ドラマ”10年史

ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」で伊賀崎秀一を演じるムロツヨシさん=日本テレビ提供
1 / 1
ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」で伊賀崎秀一を演じるムロツヨシさん=日本テレビ提供

 俳優のムロツヨシさんが、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんがダブル主演を務める連続ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系、水曜午後10時)に出演する。ムロさんは、「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系、2018年)で戸田さんの夫役、「親バカ青春白書」(日本テレビ系、2020年)で永野さんの父親役を演じており、“元嫁”&“元娘”共演が実現することで放送前から話題になっている。だが思えばムロさんは、実はこの10年以上、毎年連続ドラマにレギュラー出演し続けている希少な俳優の一人。「そういえば、あのドラマではこの人と共演していた」と指摘されることが多いのは、当たり前のことなのかもしれない。2011~20年の10年間にムロさんが出演した連続ドラマを振り返る。

 ◇2011~15年 連続ドラマ初出演 ガッキー×野木亜紀子タッグ第1作にも

 2011年、山田孝之さん主演の「勇者ヨシヒコシリーズ」の第1作「勇者ヨシヒコと魔王の城」(テレビ東京系)に魔法使いのメレブ役で出演。同作は福田雄一さんが脚本と監督を務めるドラマで、主人公のヨシヒコたちが魔王を倒すべく奮闘する姿を描いた。ムロさんといえば、福田作品の常連の一人であるが、連続ドラマでいえば「親バカ青春白書」「今日から俺は!!」(日本テレビ系、2018年)などよりも昔から福田さんとのタッグが続いていたのだ。

 2012年には、オダギリジョーさん主演の「家族のうた」に酒屋の店主・花村良太役で出演。主人公・早川正義のロックバンド「Under Cloud」の大ファンという役どころだった。同年には、小嶋陽菜さん主演の「メグたんって魔法つかえるの?」(日本テレビ)などにも出演したほか、NHK大河ドラマ「平清盛」の清盛の異母弟・忠度役で大河デビューを果たした。

 2013年は、新垣結衣さん主演の「空飛ぶ広報室」(TBS系)に防衛省広報室の比嘉哲広役で出演。同作は「逃げるは恥だが役に立つ」(同局系)の野木亜紀子さんが脚本を手掛けたドラマで、「新垣×野木」タッグの第1作でもある。ムロさんが演じた比嘉は、陽気な性格である一方、幹部自衛官候補試験を受けようとしない“ある理由”を抱えているというキャラクターだった。同年には、小泉孝太郎さん主演の「名もなき毒」(同局系)にも出演したほか、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」で朝ドラ出演も果たした。

 2014年は「新解釈・日本史」(MBS、TBS系)で連続ドラマ初主演。脚本と監督は福田さんが担当し、くしくも福田作品で連ドラ初主演を飾ることになった。各話で描かれるさまざまな日本史上のエピソードの主人公として、ムロさんは、織田信長や聖徳太子、坂本龍馬など11人の歴史上の人物を演じた。同年には、同じく福田さんが脚本と監督を手掛けた柳楽優弥さん主演の「アオイホノオ」(テレビ東京系)にも出演した。

 2015年は、生田斗真さんと小栗旬さんがダブル主演を務めた「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(TBS系)に出演。ムロさんといえば、コミカルなキャラクターの役が多いイメージだが、本作ではヤクザ「松江組」の腹心的存在・深町武を演じた。ファンの間でも、“ブラック”なムロツヨシが見られるということでも話題になった。同年には、唐沢寿明さん主演の「ナポレオンの村」(同局系)などにも出演した。

 ◇2016~20年 “王道”のラブストーリーに挑戦 話題作にも続々と

 2016年には、黒木華さん主演の「重版出来!」(TBS系)にマンガ家志望の沼田渡役で出演。本作は松田奈緒子さんが原作、野木亜紀子さんが脚本を手掛けたドラマ。沼田は、20年近くマンガ家を目指していたもののなかなか芽が出ないという役どころだった。大成しないことで、次第に“闇”を抱えていった沼田のキャラクターは大きな反響を読んだ。

 2017年は、堤真一さん主演の「スーパーサラリーマン左江内氏」(日本テレビ系)に小池郁男刑事役で出演。再び福田さんが脚本・監督を手掛ける作品に出演を果たす。小池は、原作の藤子不二雄作品にしばしば登場するキャラクターで、ムロさん演じる小池が主人公のスピンオフ作品「小池刑事の鬼の取調室」も制作された。

 2018年、戸田さん主演の「大恋愛~僕を忘れる君と」に出演。若年性アルツハイマー病を抱える妻・尚(戸田さん)を支える夫・間宮真司を演じた。大石静さんが脚本を手掛けた本作では、真司が献身的に尚を支える姿が話題になったほか、コメディーの印象が強かったムロさんが“王道”のラブストーリーでヒロインの相手役を好演し、新たな“ムロツヨシ像”を確立した。

 同年には賀来賢人さん主演の「今日から俺は!!」に“金八先生”をほうふつとさせる椋木先生役で出演。本作でまたしても福田さんが脚本・監督を手掛けるドラマで、持ち前のコミカルな演技をふんだんに披露した。「大恋愛」と「今日から俺は!!」は同時期に放送されたため、演じるキャラクターの振り幅も話題になった。

 2019年、古田新太さんと「Iターン」(テレビ東京系)でダブル主演。ムロさん演じる狛江光雄が、勤務する会社とヤクザの板挟みになる“不条理コメディー”で、前年の「大恋愛」を見た視聴者からは“恋愛ドラマ路線”を期待する声も上がったが、やはりムロさんのコメディー作品での芝居に魅せられた視聴者も多かったようだ。

 2020年は「親バカ青春白書」で主演。ムロさんにとっては、プライム帯(午後7~11時)初主演作で、永野さん演じる大学生・さくらの父親・太郎役を演じることになった。同作には、太郎の亡くなった妻役として、新垣結衣さんが登場したほか、中川大志さん、今田美桜さん、戸塚純貴さんら人気の役者陣が続々登場した。同年には伊藤英明さん主演の「病室で念仏を唱えないでください」(TBS系)などにも出演した。

 ムロさんはいわゆる“福田組”としてコメディーで存在感を示してきた一方、他の作品でも一癖ある登場人物を演じる名バイプレーヤーとしてその地平を広げてきた。さらに、王道ラブストーリーの「大恋愛」、プライム帯初主演となった「親バカ青春白書」など、相手役、主演といった大役を演じながらも、引き続き脇役も務めており、ほぼ全ての立ち位置をいずれも現役で務めている希有(けう)な俳優だといえるだろう。数多くのキャストとの共演は、今回の「ハコヅメ」のような“再共演”の可能性が高いことを意味するし、放送前で情報の薄い新ドラマにとっては、見る側の安心感にもつながっている。ムロさんと戸田さん、永野さんの再共演を楽しみたい。 

テレビ 最新記事

MAiDiGiTV 動画

このページのトップへ戻る