飯豊まりえ:「12時間かけて焼き肉を食べたのは初めて」 「ひねくれ女のボッチ飯」撮影の裏側明かす 続編への思いも

連続ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」で主演を務める女優の飯豊まりえさん(C)テレビ東京
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連続ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」で主演を務める女優の飯豊まりえさん(C)テレビ東京

 連続ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」(テレビ東京系)で主演を務める女優の飯豊まりえさん。数々のグルメドラマを生み出してきた同局の新たなグルメドラマで、プロデューサーには人気ドラマ「孤独のグルメ」を手がけてきた制作陣が名を連ねる。食べることが大好きで、一人で食事をする“ボッチ飯”もよくするという飯豊さんは、「私的には『宝くじに当たった』みたいな出会いでした(笑い)」と喜びを語る。飯豊さんに、制作現場の裏側や見どころを聞いた。

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 ◇“ひねくれ女”役に「新境地な感じ」

 ドラマは、飯豊さん演じる、人付き合いが苦手で友達もいない“ひねくれ女”川本つぐみが主人公。ある日、インスタグラムアカウント「ホワイトホース」を見付けたつぐみは、食事の写真と、自分と似た理不尽な境遇がつづられた投稿に魅力を感じ、「白馬の王子様」と呼んで慕うようになる。やがて、つぐみは、投稿主のホワイトホース(白石一馬/柄本時生さん)と同じものを一人で食べる“ボッチ飯”が日々の楽しみになっていく。毎週木曜深夜1時放送。

 「孤独のグルメ」チームからオファーを受けた飯豊さんは、「私自身、食が好きなのでうれしかったですね!」とにっこり。台本を読む前は「女性が可愛く食べるドラマ」を想像していたというが、演じたのは“ひねくれ女”。「つぐみのような役はやったことがなかったので新境地な感じがして。自虐をしているところとか、言葉のチョイス、妄想癖があるところが台本を読んでいて面白かったです」と話す。

 つぐみのモノローグも面白いポイントだといい、「しょうが焼きを食べるときに、『普通の味なんでしょ~?』みたいな感じで食べるのですが、食べてみて『なにこれ、めっちゃおいしいじゃん!』って(笑い)。サラダを食べるときも『はいはい、隠し味のリンゴも丸見えですよ~』と言いながら、食べてみて『リンゴのシャキシャキ感、普通ですね。でも中にナッツ入っていたんだ、侮れないな~』みたいな(笑い)。(食べる前との)その違いも見ていて面白いと思う」と続ける。

 自身も“ボッチ飯”をよくするという飯豊さんは、「『隣にいるご夫婦は何のお仕事をしてるんだろう?』『この家族は今日はお誕生日なのかな?』とか考えながら食べている」といい、「(撮影でも)自然につぐみとして、ごはんを食べながらリアクションをとっていくので、リアルな感じがして面白かったです」と明かす。ちなみに、飯豊さんが気合を入れたいときの“ボッチ飯”は定食屋での魚定食。「きちんとしたお魚と、ごはんと、小鉢に乗っている野菜とか食べると頑張ろうという気持ちになる」と話す。

 ◇こだわりの制作の裏側とは

 「これはびっくりなんですけど、お店に入って出るまで1シーンなんですけど、(台本では)11ページくらいありまして。撮影に12時間かかります!(笑い)」と撮影の裏側を明かした飯豊さん。肉を取る、肉を焼く、箸上げ(箸でつかんだ肉を撮影)、肉を食べるカット、ごはんを食べる、茶碗にごはんをよそう……などの撮影があり、1シーンの撮影に約12時間かかっている。

 「楽しく食べられてラッキー!と思っていたんですけど、撮影は簡単にいきませんよね(笑い)」と本音を漏らしつつ、「『ごはんをおいしく食べるよ』という顔や、口元も撮っていただいたり、店内にいるお客さんを見たり、撮るところはいっぱいある」と明かす。

 そんな撮影に「毎回結構ひーひーなんですよ」と苦労を明かしたが、「仕上がりを見るとめっちゃおいしそうなんですよね! シーズン2、3と続いてほしいなと思いながらやっていました」と続編への思いも明かす。

 ◇これまでの食リポ経験の集大成に

 今回の撮影にあたり、「女性なのでそんなに食べられないんじゃないか」という気遣いから、「あんまり食べないでください」「食べるのは本番のみで」とスタッフに言われていたという飯豊さん。

 「私は食べるのが大好きなので、リハーサルから食べていて(笑い)。本番が終わっても食べますし、なんならお昼ごはんも、夜ごはんも、お弁当も食べるので、本当に楽しくごはんを食べさせていただきました」と笑顔。撮影で訪れた店のごはんはどれもおいしかったといい、プライベートでも行きたいと考えている。

 これまでの食リポの経験が役に立った。「『にじいろジーン』(カンテレ・フジテレビ系)では、山口(智充)さんが本当に食べるのがお上手で。『箸を持ち上げるときにゆっくりいって、口の中に行ったら勢いよく食べろ』というのを教わっていたんです。『めざましテレビ』での、トレンドのものを食べて食リポするという撮影では『ゆっくり食べてください』と言われていた。それらの経験が集大成としてここにあります!(笑い)」と力を込めていた。おいしそうに食べる飯豊さんの姿にぜひ注目してほしい。

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