ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
1990年代に放送され、カルト的人気となった飯田譲治さん原作のテレビドラマ「NIGHT HEAD(ナイトヘッド)」の新たな物語を描くテレビアニメ「NIGHT HEAD 2041」が、7月14日からフジテレビの深夜アニメ枠「+Ultra(プラスウルトラ)」ほかで放送される。同作で「NIGHT HEAD」にも登場した霧原直人、直也兄弟と対峙(たいじ)することになる“もう一組の兄弟”である黒木タクヤ、ユウヤを演じるのが、櫻井孝宏さんと小野賢章さんだ。小野さんは、兄タクヤを演じる櫻井さんに「ブレずに兄貴でいてくれる」といい、櫻井さんも「弟役が賢章君でよかった」と信頼を寄せる。2人に作品への思い、互いの声優としての印象を聞いた。
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櫻井さん 私は10代の頃、リアルタイムでドラマを見ていたんですよ。当時は、アングラというか、SFというか、ああいう質感のドラマを夜の時間に放送しているのが、すごく新鮮でした。今っぽいのかな?と。アニメの世界では、こういう質感の作品はたくさんあるので、特別新しいということではなかったんですけど、私の世代にとってはこのタイトルは結構グッとくる。出演が決まった時はうれしかったですね。
小野さん 僕は「NIGHT HEAD」は知らなかったです。ただ、このタイトルを見るだけで、自分の好みっぽいなという印象でした(笑い)。ストーリーを知ると、大人向けの内容だったので、演じるのがすごく楽しみだなという気持ちが強かったです。あと、単純に櫻井さんが兄貴というのが、ちょっとうれしかったです。
櫻井さん おーい、もっと早く言ってよ(笑い)。
櫻井さん 兄貴のタクヤは長男ぽいというか、お調子者なのかな。今風にいうと陽キャです(笑い)。基本的には、パワフルで行動力があって、“兄貴”という感じですね。「兄さん」でも「兄ちゃん」でもなく「兄貴」と呼ばれる感じがいいなと思って演じています。面倒見がいいというか、オレ様なスタンスは崩さないけど、ふいに見せる表情がちょっと兄貴している。兄として弟に対する強い思いがあって、弟がピンチとなると、それを助けるためには手段を選ばない。弟のためならすごく大胆な行動も取れるような一面もあります。
小野さん 兄弟の絆はすごく強いですよね。親がいないというところで、血のつながりのある人が兄だけなので、兄貴の存在感の大きさを感じながら演じていますね。クールで負けず嫌いという性格も、兄貴が陽キャのお調子者で、結構からかわれる場面が多いから、それに対する照れ隠しでクールになっているのかなと。そういうふうにキャラクターをひもといて演じていますね。
小野さん (小野大輔さんが)ずっと「直也」って言っていますよね(笑い)。「どうした直也?」とか。
櫻井さん 言っているね(笑い)。あの二人はドラマがベースになっているから、ちゃんと「NIGHT HEAD」していますよ。「兄さん、頭が痛いよ」とか。ドラマで描かれた冷たい感じの世界がちゃんとアニメにも落とし込まれているから、ドラマからのファンの方は、霧原兄弟から追いかけたほうが見やすいかなと思います。
櫻井さん 賢章君は実在感があるというか、生身っぽさがあるんですよね。収録に入ると、すごく難しいところを形にしようとしているところもあって。活動歴も長いし、難しい役をやってきている人なので、テンプレっぽく役は作らない。生身っぽいアプローチができる人なんだなと思います。
小野さん 演じる時は、あんまり考えないようにはしていますね。その時に感じたこととか、共演者の方、今回であれば櫻井さんの出方に反応していけたらいいなと思いながらやっています。なかなか自分が思い描いているものを出すのは難しいなと、いつも思いながらやっていますけど。
櫻井さん 難しいトライをしているんですよ。実際はしっかりやれているんだけど、本人の自己採点が厳しいんです。
小野さん そうですね。自分の中でのOKはほぼ出ないです。
櫻井さん 私は結構アニメっぽい人なので、アプローチも割とアニメっぽくやってしまうんですけど、賢章君のそういうところはすごいなと思います。
小野さん 本当に安心感があると思いますね。聞いていて心地いいというか。今回も、櫻井さんが役的にもそうですけど、ブレずに兄貴でいてくれるから、僕も弟でいられるというのもあります。ただ、共演する現場ごとに演じるキャラも違うので、今回はどうなるんだろうと毎回楽しみです。キャストの一覧に櫻井さんの名前があると、テンションが上がります。
櫻井さん おお、そうなの?(笑い)。私も賢章君との兄弟役はやりやすいです。一緒に掛け合ってもフィーリングでいけるようなところも多いです。今回のアニメでは、黒木兄弟が新しい要素で、チャレンジングな存在なので、そこにいい形で臨めるのはありがたいです。弟役が賢章君でよかったなと思います。
櫻井さん 超能力を取り扱う作品で、いい意味でオールドな表現をしていると思います。さまざまなアニメ作品で、気や禅の力、魔法などいろいろな能力が描かれていますが、そうではなくて超能力。超能力というややレトロなものを扱うことで、作品にも不思議な高級感があるというか、クラシックな質感のドラマになる。我々世代からすると、自分の中にベースとしてあるものを楽しめる作品ですし、見たことがない人には新鮮に映るだろうと思います。ある種、古典的なんですけど、ハイブリッドなところもある。
小野さん 超能力は存在しない、超能力を信じる思想自体が犯罪という世界が描かれているのを見て、すごい世界観で生きている人たちだなと思いました。この作品は、2組の兄弟の物語であると思うし、出会ってはいけない兄弟たちが出会ってしまう。その出会いによって、どんな運命をたどっていくのかは、実は僕たちもまだ知らされていないんです。
櫻井さん そうなんです。謎が謎を呼ぶというか。何が待っているのかも分からないし、この先のハッピーエンドとは?と考えてしまうこともあります。
小野さん 収録でも、毎話毎話作品がじわじわ迫ってきているみたいな感覚があるんです。じわじわ攻めてきているなと。どんな展開になるのか、最後まで楽しみに見ていただけたらと思います。
「NIGHT HEAD」は、超能力を持つ霧原直人、直也が自身の能力に苦しみながら、過酷な運命に立ち向かう姿を描くテレビドラマ。俳優の豊川悦司さんがサイコキネシスの能力を持つ霧原直人、武田真治さんがリーディングの能力を持つ弟・直也を演じ、話題になった。1991年に「NIGHT HEAD」の前身となるショートドラマがフジテレビのオムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」で放送され、テレビドラマシリーズが1992~93年に放送された。
テレビアニメ「NIGHT HEAD 2041」は、精神エネルギーの存在が完全否定され、超能力はもちろん、超常現象を扱った書物や映像なども禁止された2041年が舞台。強力な超能力ゆえに超能力研究所に隔離されて育った霧原直人、直也兄弟と、危険思想を取り締まる国家保安本部特務部隊に所属する黒木タクヤ、ユウヤが出会い、運命に翻弄(ほんろう)される。声優の小野大輔さんが霧原直人、島崎さんが霧原直也を演じる。
※島崎信長さんの「崎」は「たつさき」
衣装協力(小野賢章さん):ジャケット、ジレ/EGO TRIPPING(BLUE IN GREEN pr)、トップス/CULLNI(Sian PR)
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