黒木華:益田ミリの人気マンガ「僕の姉ちゃん」を実写化 “弟”杉野遥亮とのやりとり大切に 「二人の空気感を味わって」

女優の黒木華さんが主演を務める連続ドラマ「僕の姉ちゃん」のワンシーン(C)テレビ東京
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女優の黒木華さんが主演を務める連続ドラマ「僕の姉ちゃん」のワンシーン(C)テレビ東京

 女優の黒木華さんが主演を務め、俳優の杉野遥亮さんが出演する連続ドラマ僕の姉ちゃん」(テレビ東京)が、9月24日からAmazon Prime Videoで全10話一挙配信される。年の離れた姉弟の、つかの間の二人暮らしを描いた益田ミリさんの人気マンガが原作で、黒木さんと杉野さんが姉弟に扮(ふん)する。「原作へのリスペクトを忘れてはいけない、と思いながら演じました」という黒木さんに、ドラマの見どころを聞いた。

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 ◇弟がいる黒木華 姉弟の空気感「わかる」

 ドラマは、女性誌「anan(アンアン)」(マガジンハウス)で長期連載中の同名マンガが原作。仕事を終え帰宅した部屋で、素朴で真っすぐに育ってきた社会人1年目の弟・白井順平(杉野さん)と、30歳の姉・白井ちはる(黒木さん)が、恋・仕事・趣味・人生にまつわる会話を繰り広げる。“姉ちゃん”は鋭い突っ込みを入れていくが、順平は妙に納得してしまい……と展開する。Amazon Prime Videoで全10話が一挙配信中、テレビ東京では2022年に放送予定。

 原作マンガを読んだ感想について、「ちはるみたいな人と友達になりたいとすごく思いました」と話した黒木さん。自身にも弟がいるため、姉弟の雰囲気がわかるといい、「私の弟も私の言葉を『はいはい』って言いながら聞いてくれますし(笑い)、2人のちょうどいい関係性や、空気感も『ああ、わかる』と思いながら読みましたね」と振り返る。

 しっかりしている弟に、助けられることが多いという黒木さんは、「私が悩んでいることを話したときに、『大丈夫じゃない?』と言ってくれる力強さがあって。『兄弟がいてよかった!』と思っています」と話す。

 そんな黒木さん演じる“姉ちゃん”は、ユーモラスで辛辣(しんらつ)な、輸入家電の会社に勤める30歳。恋愛観、仕事論、力の抜き方などを鋭く説く。食べることが好きで、ちょっとしたこだわりを持つ“姉ちゃん”とは似ている部分が多いという黒木さんだが、「私はこんなふうにズバッと格言的なことは言えないです(笑い)。ちゃんと現実を知っているからこそ、遊び心が持てているのかな? 地に足がついているからこそ選べる“枠の超え方”という不思議な魅力がありますね」と印象を話す。

 ◇原作マンガの魅力は「言葉」 「決してリスペクトを忘れてはいけない」

 原作の魅力について、「言葉」を挙げた黒木さん。「イラストも魅力ですが、姉ちゃんが発する言葉や、順平がそれを受けて感じること。その言葉のセンスが私は素晴らしいなと思っていて」と話す。原作マンガを実写化する難しさを感じたといい、「原作ファンの方のイメージもあるので、イメージを大事にしながら。決してリスペクトを忘れてはいけない、と思いながらやっています」と続ける。

 撮影で大事にしたのは、順平とのやりとりだ。監督からは、「テンポが速い会話の間ではなく、ゆったりとした間になるようなやりとりをしてほしい」と言われたという。一軒家での撮影では、「ここでセリフを言うから、このとき動きましょうか、と事前に監督から演出があった」といい、「順平との空気感も感じてもらえるように演じました」と明かす。

 杉野さんとの撮影は、「本当に順平がそこにいるなという感じで。私がやること、言うことに素直に返してくださったので楽しかったです」と笑顔を見せた黒木さん。最後に、「順平とちはるの二人の空気感を味わっていただけたらなと思いますし、姉ちゃんの言葉に救われたり、共感したりすることがたくさんあると思うので、ぜひ楽しんでみて」と呼びかけた。

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