SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第1話 再出発!集う麦わらの一味!
11月3日(日)放送分
小説投稿サイト「小説家になろう」で人気のライトノベルが原作のテレビアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」の第2クールがスタートした。34歳無職の男性が家を追い出され、トラックにひかれて死んでしまうが、剣と魔法の異世界で生まれ変わり、前世での知能と後悔を生かし、新たな人生が動き始める……というストーリー。今年1~3月に放送された第1クールは、映像のクオリティーの高さ、主人公のルーデウス・グレイラット役の内山夕実さん、人気キャラクターのエリス・ボレアス・グレイラットの加隈亜衣さんら声優陣の熱演も話題になった。内山さん、加隈さんに「無職転生」への思い、演技、互いの印象について聞いた。
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内山さん 原作が人気作ですし、異世界もののパイオニアということもあって、熱いファンの方も多く、アニメがどのように受け取っていただけるのか?と放送前はドキドキしていました。反響を受けて、皆さんの熱い思いをひしひしと感じています。スタッフの皆さんの本気が集約されているんですよね。
加隈さん エリスが登場するまでは、一視聴者としてアニメを見ていたのですが、このアニメ好き!映画みたいなクオリティー!と感動していました。第1話からずーっとそれが続いていて、自分は大丈夫だったのかな?とエリスが登場するまで怖かったところもありました。既に収録が終わっていたので、このクオリティーに負けていないかな?という気持ちだったんです。視聴者としても楽しんで、役者として感動しました。
内山さん アフレコの段階でも映像、キャラクターの表情一つ一つがすごく丁寧に描かれていたんです。アニメでは振り返ったり、何かに気付いた時に、アドリブで息を入れることがあるのですが、「無職転生」は絵に説得力があるので、あえて細かな息を入れる必要がないくらいなんですね。異世界が舞台ですが、ナチュラルなお芝居で成り立っているところがありました。
内山さん オンエアを見るまで、どうなるのか分からなかったところもあったのですが、見ていて、気持ちがいいんです。杉田さんのお力が大きいのですが、不思議な力が働いていると感じています。ルーデウスは、前世の男と重なる部分もあるので、前世の男が奥にいるお芝居を意識しています。
加隈さん 男の子が持つ独特の反応が、なんでこんなに面白いんだろう!となっています。ゆーみん(内山さん)が演じるルーデウスも周りに人がいない時に出す声が、杉田さんと似ていて、ルーデウスと前世の男が同じ人なんだ!と感じるんですよね。
内山さん こういうご時世ですので、杉田さんと一緒に収録する機会が多かったわけではないぶん、想像するしかなかったところもありました。奇跡のシンクロが起きたんです。私は男の子ではないので、男の子の独特の反応は勉強になりました。比喩表現が分からないところもあり、現場で聞くとセクハラになっちゃうし、みんな言いにくそうだったので、どうにか自分で理解しようとしたり。レアケースですね(笑い)。
加隈さん 絵の力がすごいんです。怖い表情から可愛くなる時、その空気感が表現されていて、考える前に感覚で伝わってきて気持ちを感じとることができました。
内山さん キャラクターによっては感情を抑えることもありますし、振り幅が小さい中でお芝居する大変さというのがあるのですが、逆にエリスは振り切ったところを求められている部分があって。それも大変なんです。けど、加隈ちゃんのお芝居がもう素晴らしいんです! 最初からすごかったね。
加隈さん 苛烈という言葉を知りました。
内山さん 真っすぐさ故のいとおしさがあります。信じてくれた相手を全力で慕ってくれるので、絶対的な味方がいるという安心感があります。
内山さん 壁にぶち当たり、苦しい時にルイジェルドさんとぶつかり……といろいろある中で、エリスが空気を変えてくれたところもありました。「ルーデウスはすごいんだから!」と。エリスは成長しようとしているんですよね。ロキシーのお母さん、お父さんと会うシーンも好きです。魔神語が分からないエリスがしっかり感謝の気持ちを伝えようとするところが、不器用ながらひたむきで魅力的なんですよね。
加隈さん 声が大きい子なのですが、人として成長する中で、声のボリュームを調整することを覚えていくのかな?と思っていました。ダンスのレッスンでうまくいかない時に、声を小さくしたところ、OKをいただけたので、自信でボリュームが変わるのかな?とも感じました。伝えたいことがあふれている時は声を大きく、弱っている時は小さくなります。炎みたいなんです。火力をうまく扱えるようにしようとしています。
加隈さん 私が初めてのメインのレギュラーの時にご一緒させていただいた時、すごく印象的でした。私と年は変わらないのですが、なんてすごい人なんだ!と人としても役者としても尊敬しています。非の打ち所がない人なんです。
内山さん そんなことないのに……。
加隈さん 気遣いの塊なんですよ。あと、すごく細かく台本をチェックされているのを見て、こんなに書き込んでいる!?となったり。
内山さん 心配性なんですよ。
加隈さん 心配しているのが可愛い(笑い)。
内山さん 加隈ちゃんは包容力がすごくて、優しさを無限に与え続けていただいています。信頼もしていますし、何かあったら相談しています。お芝居も、懐がすごく大きくて、どんな演技も受け入れてくれるんです。
内山さん そうなんです。私は心配性なので、そういう部分はどうやったら、変われるのかな?と思っているんですけど、ここまできたら人ってそんなに変わらないですしね(笑い)。第2クールのPVで「人は変わるんです」と言っていますが、私はなかなかできなくて……。周りの人に支えられています。
加隈さん 好きな人だから信頼しているんです! エリスと同じ!
内山さん 加隈ちゃんとの普段のやり取りがルーデウスとエリスみたいなんですよ。特番で、キャラクターをイメージした色の服を着ようとして……。
加隈さん 私はこれまで赤い服を着ることが少なかったので、不安だったのですが、ゆーみんが「すごく似合っている!」と言ってくれたんです。でも「誰にでも言っているんでしょ!」って(笑い)。ゆーみんはモテますから! 女性キラーだから!
内山さん 遊んでいるみたいな言い方(笑い)。
内山さんと加隈さんのやり取りはまるでルーデウスとエリスのよう。第2クールでは、信頼関係で結ばれた二人がどんな演技を見せてくれるのだろうか? 期待が高まる。
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