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11月13日(水)放送分
2016年にフジテレビに入社した永尾亜子アナウンサー。長崎県五島列島出身で、地元の国立大学で理系を専攻した、同社のアナウンサーの中では“変わり種”だ。現在は、朝の情報番組「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)のエンタメキャスター(月・木曜)や「Live News days」(日曜午前11時50分)にキャスターとして出演。「ワイドナショー」(日曜午前10時)などのナレーションも担当している。そんな永尾アナに、アナウンサーを目指したきっかけや、入社試験でのエピソード、アナウンサーとして大切にしていることなどについて聞いた。
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永尾アナは、1993年12月7日生まれ、長崎県新上五島町出身。長崎大学環境科学部を卒業後、2016年に入社した。
理系を目指したきっかけはフジテレビのドラマだった。「小学生の時に、再放送していた『振り返れば奴がいる』(1993年)を、毎日楽しみにしながら下校していたことが、印象に残っています。また、『救命病棟24時』(1999年~)も再放送で見ていました。医療ドラマをよく見ていたので、それがきっかけで医者になりたいと思っていました。高校も大学も理系で、医者ではないのですが、それに近い生命科学の研究をしてみたいという思いがありました」と明かす。
一方、アナウンサーについては、小学生の頃から放送委員として人前で話した経験が原体験となった。
「人前で話したり、さまざまなイベントの司会をしたりすることが、すごく楽しくて。先生や周囲の人たちからも『司会が上手だね』と褒められて、『向いてるんじゃない?』と言われたりもして、アナウンサーの仕事もいいんじゃないかと思うようになりました」と振り返る。
小学校、中学校では放送委員を務め、高校では放送部に入部。2年生の時に九州の大会で、3年生の時には全国の放送コンテストのアナウンス部門で入賞した。理系だが、そのままアナウンサーの道を目指すと思いきや、大学ではア・カペラサークルに入ったという。
「高校の放送部で全国大会で賞をいただいて、自分の中ではひと区切りしたという思いがありました。だから大学では別のことをしてみたいと思い、放送関係のサークルには入らなかったんです。でも、就職活動をするにあたり、自分が何になりたいのかともう一度考えた時に、アナウンサーの仕事が頭をよぎり、そういえば、私はテレビを見る時にアナウンサーの姿を目で追っているなということに気づいたんです」
そんなときに読んだ本も、改めてアナウンサーを目指すきっかけになった。
「元TBSの吉川美代子さんの本を読みまして。昔は女性アナウンサーがニュース原稿をあまり読ませてもらえなかったとか、女性アナウンサーの立場が高くなかったということが書いてありました。そんな中でも、吉川さんが『言葉を正しく伝えること』を守ってきた姿がとてもカッコいいなと思いました。(本の中で)アナウンサーは『正しい日本語の最後の砦(とりで)だ』と語っていらっしゃったのがすごく印象的で、それを読んで、私もこういうアナウンサーになりたいと思いました」と当時を振り返る。
そして、「『私はアナウンサーになりたいんだ』と改めて気づき、就職活動ではアナウンサーを中心に受験をしました」と明かす。
アナウンサーの入社試験は、地方在住だったため苦労もあった。
「物理的な意味で不利な面はたくさんありました。試験を受ける際も、東京のほか、いろいろなところを飛び回って、時間もお金もすごくかかりました。大学の勉強やサークル活動をしながらだったので、毎日とても忙しかった。また、周りにアナウンサーを目指している人がいなかったので、試験に関する情報があまり入ってこなくて……」というが、逆にそのことを自身の強みにしようと考えた。
「私のように島育ちで、地元の大学に通って……、アナウンサー試験で周りを見ても、そんな人ってめったにいない。そのことを自分の強みに変えようと、面接でもアピールしていきました。島トークや田舎トークをすることによって、私に興味を持ってもらえたのかな、と思います」と明かす。
具体的には、「フジテレビの最終面接で上京し、面接の前日、品川駅を通った時に、事故の影響か何かで駅にものすごく人があふれていたんです。それを見て、本当にびっくりして、面接で話したら、ウケました」と笑いを交えてエピソードを披露する。
晴れてフジテレビに合格した際、両親に報告すると驚きすぎて、「だまされているんじゃないか」と心配されたという。
「まさか受かるわけがないと両親も思っていたようで(笑い)。受かった時にすぐに連絡したんですが、それからしばらく私と連絡が取れなかったので、『音沙汰がない。だまされてどこかに連れて行かれたんじゃないか』と心配されました」と笑顔で明かす。
現在、朝の情報番組「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)の月曜と木曜のエンタメキャスターを務めている永尾アナ。インタビューを担当することもあるが、「『Perfume』の皆さんにインタビューさせていただいた時に、後からスタッフを通じて、『今日はすごく気持ち良く話せた』とおっしゃっていたと聞いて、とてもうれしかったです」と語る。
これまで「めざましテレビ」のインタビューで印象に残っているのは、後藤久美子さんと夏木マリさんにインタビューした時のことだという。
「実は軽部(真一)アナウンサーがインタビューする予定だったのですが、急きょできなくなって、ピンチヒッターとしてやらせていただいたのです。お二人の女優としての人生、一人の女性としての人生に迫るロングインタビューでしたので、自分自身もためになる言葉をたくさんいただきました。終わったあとは、やり切ったなという気持ちになりました。ただ、かなり緊張してしまい、思うようにできなかったという思いもありましたが、スタッフからは『永尾だからこそできるインタビューだった』と言ってもらえたことも、うれしかったです」と充実感をにじませる。
当初2人に対して、永尾アナは「人生の先輩として、同じ女性としてアドバイスを求めるという形でインタビューができたら」と考えていたという。
その結果、「お二人共とてもカッコよくて、『そんなに緊張しなくてもいいわよ』『大丈夫よ、あなた』というような言葉をいただいて、すごく接しやすかったです。お二人の恋愛観を聞き、『人生、一度きりだから楽しまないともったいないわよ』と言われました。お二人が言われると、とても説得力があり、印象に残っています」と明かす。
また、先輩の山崎夕貴アナウンサーからかけられた、「インタビューで大切なのは、相手に敬意を持つこと」という言葉も大切にしているという。
「めざましテレビ」について、永尾アナは「スタッフ、アナウンサーが一丸となって、視聴者の皆さんに分かりやすく、ためになる番組を目指して制作しています。この番組を見て、少しでもプラスの気持ちになっていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。
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