佐野勇斗:“ニチヨル”3連続出演で感じた自分に足りない部分 2022年は克服する一年に

ドラマ「真犯人フラグ」で橘一星を演じる佐野勇斗さん
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ドラマ「真犯人フラグ」で橘一星を演じる佐野勇斗さん

 俳優の西島秀俊さん主演の連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系、日曜午後10時半)に出演している佐野勇斗さん。佐野さんといえば、2021年4月期の「ドラゴン桜」(TBS系、日曜午後9時)、同年7月期の「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(同、日曜午後9時)に出演し、同年10月から2クール連続で放送中の「真犯人フラグ」と合わせて、丸1年、日曜夜の連ドラに出演することになる。引っ張りだこの佐野さんだが、日曜夜の作品に出続けて「結構自信をなくした」と打ち明ける。「真犯人フラグ」に出演して感じたことや、同作の面白さを佐野さんに聞いた。

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 ◇自身も考察好き 「俺、合ってたじゃん!」と言えたときが気持ちいい

 「真犯人フラグ」は、2019年に放送されたドラマ「あなたの番です」シリーズで企画・原案を手掛けた秋元康さんをはじめ、同シリーズのスタッフが再集結して制作するオリジナルのミステリー。妻子失踪がきっかけで、日本中から疑惑の目を向けられながらも、真実を暴いていく主人公・相良凌介(西島さん)の闘いを描く。佐野さんは凌介の娘・光莉(原菜乃華さん)の彼氏で、ベンチャー企業の社長・橘一星を演じている。

 ドラマでは、ショッキングな展開や、意味深なせりふが続々と飛び出し、放送後のSNSでは“考察合戦”が展開。佐野さんは、「真犯人フラグ」のような“考察系”のドラマの面白さについて、「考察をして、のちのち結果が分かって、自分の考察と合っていたときに、『俺、合ってたじゃん!』と言えると気持ちいいですよね。僕も考察するのは好きです。ドラマを見て、自分の考察が合ってたか、間違ってたかが分かるところに、面白さがあると思います」と語る。

 周囲からの反響も大きいといい、「みんなの第一声は、『犯人を教えて!』なのですが(笑い)、『本当に先が読めない展開』『自分も考察をしながらドラマを見ていて、すごく面白い』といった声をたくさんいただいております」と明かす佐野さん。「(視聴者の感想から)『こういうところを見ているんだ』ということが分かる」といい、演じる橘一星が変に怪しまれないように「結構、気をつけてお芝居をしています」と打ち明ける。

 ちなみに佐野さん演じる橘一星といえば、ドラマのキャラクターを対象としたツイッター投票企画「#みんなの真犯人フラグ」の第1回で首位に輝いた人物。第1回投票の集計は、ドラマのスタート前に行われたこともあり、「ドラマが始まる前に投票で1位って、ちょっと意味が分からないですよね(笑い)。第1話の放送を終えて、怪しいとことがあるから1位というのなら分かるのですが、何も始まっていないのに1位になったのは、本当に理由が分からないです」と若干困惑気味だった。

 ◇日曜夜の“常連”に 「サンデー男」と言われるように?

 「真犯人フラグ」は、通常の民放の連ドラに比べて撮影期間も長い。だが、思いのほか撮影はあっという間に進んでいったようで、「1クール分を撮り終わった段階で、『もう半分終わっちゃうの?』みたいな気持ちになりました」と話す佐野さん。「これから先の撮影を考えたら、“余裕”といえるのかどうかは分かりません」としつつも、「長いからこそ撮影を楽しむこともできました」と話す。

 考察も話題のドラマだが、劇中にはこれまで数多くの名せりふも登場。2021年11月29日放送の第7話では、主人公の凌介がアンパンマンを引き合いに出して、人の善意や正義について訴えるシーンが描かれ、SNSで話題となった。佐野さんに、最も印象的なせりふについて聞くと、「世界に笑顔が一つでも増えれば、それでいい」という橘のせりふを挙げた。

 「世界に笑顔が…」は、同年11月14日放送の第5話で、橘が瑞穂(芳根京子さん)にかけた言葉。佐野さんは、「あれは名言ですね。僕も1人でも笑顔になってくれればいいなと思ってこの仕事をしているので」と打ち明けた。

 ◇

 日曜夜のドラマに出演し続ける佐野さんは、「周りから“サンデー男”みたいによく言われるんですよ(笑い)。それはそれでうれしいですけどね」とにっこり。「真犯人フラグ」「ドラゴン桜」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」はそうそうたる実力派が集結したドラマで、「結構自信をなくした1年でもあった」と告白する。

 「1年近く日曜日のドラマに出させていただいて、素晴らしい方々と共演させていただく中で、自分の足りないところが目に見えて分かった期間でもありました」と振り返った佐野さん。「『分かった!』という気付きが多かった1年だなと思います。2022年はそこ(足りないところ)をいかに克服できるかが楽しみな1年です」と話す“サンデー男”のさらなる飛躍を期待したい。

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