ドラゴンボールDAIMA
第10話 ウナバラ
12月16日(月)放送分
アニメ「電脳コイル」などで知られる磯光雄監督の新作オリジナルアニメ「地球外少年少女」。「ガンダム Gのレコンギスタ」「交響詩篇エウレカセブン」などの吉田健一さんがキャラクターデザインを担当し、「電脳コイル」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などに参加してきた井上俊之さんがメインアニメーターを務めるなど豪華スタッフが集結し、こだわり抜いた映像が大きな魅力となっている。アフレコもまた細部までこだわり抜き、相模登矢役の藤原夏海さんら声優陣は、大いに刺激を受けたという。藤原さんに、アフレコ、作品への思いを聞いた。
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「地球外少年少女」は、2007年に放送された「電脳コイル」以来、約15年ぶりとなる磯監督の監督作。AIの発達により、誰もが宇宙空間へ行けるようになった2045年を舞台に、月生まれの子供たちと地球から宇宙旅行にやってきた子供たちが、日本製宇宙ステーション・あんしんで出会うことになる。全6話構成で、前編(第1~3話)が1月28日から、後編(第4~6話)が2月11日から、それぞれ2週間限定で劇場上映される。2月11日から劇場公開版のブルーレイディスクとDVDが劇場で販売。Netflixでも1月28日から世界同時配信される。
藤原さんが演じる登矢は、月で生まれた子供で地球嫌いの厨二(ちゅうに)病ハッカー。藤原さんの登矢の第一印象は「なんでこういう表情をしているんだろう?」だった。
「表面的なことですけど、登矢の顔が明るくない印象がありました。オーディションの時点でいただいた資料にも明るい表情もあったのですが、しかめ面をしたり、暗めな表情をしたりしていて、その印象が強く、何があったんだろう?と最初に思いました。収録では、第1話の時点で登矢が葛藤していて、地球嫌いという感情もある一方、(宇宙ステーションの)あんしんの楽しそうな雰囲気もあり、感情が忙しかったです。壮大な世界観ですし、ちゃんと表現しきれるのだろうか?という不安がありました」
藤原さんの不安は磯監督によって解消される。
「独特の用語もあり、分からないところもあったのですが、監督がブースに来てくださり気さくに教えていただいたので、全体をつかむことができました。すごく丁寧に説明してくださるので、登矢を通じて監督の思いを感じていました。何度も何度もやり直しをさせていただいたところもあります。微妙なニュアンスの違いにも妥協しない監督の決意、思いを感じました」
妥協なき収録の中で、藤原さんの目に磯監督はどのように映ったのだろうか?
「第1話の収録の時、緊張していたのですが、監督が概要を説明してくださり、すごく安心しました。監督は、明るくて、気さくでニコニコしている楽しいイメージですね。毎回、スタジオであいさつをしてくださり、その時の笑顔を見ると、緊張がほぐれました。難しいお話ですし、後半のせりふが難しいところもあって、監督の中では、私の頭で計り知れないことが起きているんだと思います。監督の頭の中をのぞいてみたいです(笑い)」
藤原さんは「中学生くらいの時に『電脳コイル』をリアルタイムで見て、ワクワクしました」とも話す。それだけに特別な思いがあった。
「『電脳コイル」の放送当時はARが一般的ではありませんでしたが、今はすっかり生活の中にありますし、未来予知をしていた作品なんですよね。近い将来、『地球外少年少女』のように、気軽に宇宙に行けるようになるかもしれません。『地球外少年少女』で、未来に対する向き合い方を改めて考えさせられました。登矢は段々に変化していき、未来を切り開いていきます。その姿に私も刺激を受けました。いろいろなことに挑戦させていただけて、私の中でも大きな作品になりました」
「電脳コイル」は、その後のAR業界に大きな影響を与えた。「地球外少年少女」を見て、宇宙を目指す子供が増えるかもしれない。
「宇宙に興味のある方はもちろん、今まで宇宙をあまり知らなかった方でも楽しめる作品だと思いますので、『地球外少年少女』を見たことで、宇宙に興味を持っていただけたらうれしいですね。私は、科学はめっぽう苦手ですが、プラネタリウムや星空を見るのが好きですし、宇宙には不思議にいっぱいあふれているので、ロマンを感じています。いろいろな方に見ていただきたいです」
「地球外少年少女」は、さまざまな刺激のある作品だ。妥協なき映像からスタッフ、キャストの熱い思いを感じてほしい。
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