鎌倉殿の13人:片岡愛之助“宗時”、小栗旬“義時”に大望託して逝く “今生の別れ”も「よし、行ってくる!」

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条宗時を演じた片岡愛之助さん(左) (C)NHK
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条宗時を演じた片岡愛之助さん(左) (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが北条義時役で主演を務める2022年のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第5回「兄との約束」が2月6日に放送され、片岡愛之助さん演じる北条宗時の“最期”が描かれた。

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 宗時は、義時の兄で、源頼朝(大泉洋さん)を旗頭に平家打倒を訴える、熱き理想家にして熱血漢。若者らしい野心を胸に秘めたキャラクターだった。

 「坂東武者の世を作り、そのてっぺんに北条が立つ」という大望を託す、義時とのラストシーンについて、愛之助さんは、「小四郎、弟(義時)との今生の別れとなるシーンでした。我々は台本を読んでそのことを知っていますが、本当の宗時と義時はそんなことを知らない。だから“今生の別れ”という演技ではなく、坂東武者の世を作りたいという本心を義時に打ち明けて、『よし、行ってくる!』というふうに演じています」と打ち明ける。

 さらに「最後に歩いて去るときにいろいろなことを思いそうになりましたが、集中して、『行ってくる!』という気持ちで務め上げました」と振り返った。

 第5回では、闇夜にまぎれ、堤館と山木館を立て続けに襲撃した源頼朝の一党。見事に首級を上げて勝利した頼朝は、北条義時の知恵も借り、坂東での政の第一歩として土地の分配を始める。だが、これを知った平家方が激怒。相模では、奉行を務める大庭景親(國村隼さん)が梶原景時(中村獅童さん)ら3000の兵を率いて出陣。伊豆でも、頼朝討伐に燃える伊東祐親(浅野和之さん)が動き出す。

 これに対する頼朝は、全軍を率いて鎌倉を目指すが……と展開した。

 「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷幸喜さんで、野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く、予測不能のエンターテインメント作だ。

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