カムカムエヴリバディ:「カムカム英語」平川唯一、“幻”として初めて画面に登場 「安子編世代が成仏する感覚」で演出

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第97回の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第97回の一場面 (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第97回が3月18日に放送された。「カムカム英語」として親しまれたラジオ「英語会話」の講師、平川唯一(さだまさしさん)が初めて画面に登場した。

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 平川さんは稔(松村北斗さん)と同様、虚実が入り交じる演出の場面で、幻影として登場した。雉真家でラジオをひなたがつけると平川が姿を現した。

 安子(上白石さん)やるい(深津さん)も聴いていた、NHKラジオ英語講座「英語会話」。さださんの登場は、「この局面で平川さんを登場させたいと藤本(有紀)さんが初期からおっしゃっていました」といい、「平川さんが妖精のような形で登場し、ひなたにメッセージを発するということが、どういうメッセージであるべきかと、撮りながらも迷いました」と明かす。

 劇中で平川は、終戦直後にラジオ「英語会話」をスタートした経緯を、「あの頃の弱り切った日本を元気づけたかった。ラジオを通して、英語を通して、明るく楽しい暮らしを取り戻してほしかった」と、「カムカム英語」誕生に込められた思いをひなたに語る。

 そして終戦記念日のサイレンに合わせ、平川の「では皆さん、お元気で。ここで芽ばえました皆さんの英語が立派に成長して、大きな舞台で活躍する日を、ただひたすらにお待ちしています。全国のカムカムの赤ちゃん、明るくお元気で」というせりふで、ひなたは平成の現代に戻ってきた。

 同回について安達さんは「この回がどういう意味合いがあるのか、試行錯誤しました」と明かし、「最後の最後に、編集で音楽をつけた時、安子編の世代の人たちが成仏する感覚がありました」と思いを語った。

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