ゴールデンカムイ展:“超特盛闇鍋”展覧会 120点超の原画、イラスト アシ(リ)パのマキリ、軍服、銃 貴重な資料ずらり

「ゴールデンカムイ」の展覧会「ゴールデンカムイ展」の様子
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「ゴールデンカムイ」の展覧会「ゴールデンカムイ展」の様子

 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の野田サトルさんのマンガ「ゴールデンカムイ」の展覧会「ゴールデンカムイ展」が4月28日から東京ドームシティ Gallery AaMo(東京都文京区)で開催される。開催に先駆け、27日、プレス向けの内覧会が行われ、展示がお披露目された。120点以上の原画やイラストのほか、野田さん所蔵の杉元佐一の軍帽、アシ(リ)パのマキリ、鶴見篤四郎の軍服といった作中に登場するアイテムのモデルとなった実物資料も多数展示され、杉元たちの戦いを丸ごと味わえる“超特盛闇鍋”展覧会となっている。

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 展示スペースは、国立科学博物館蔵の巨大なヒグマの剥製が出迎えてくれる。第1ゾーン「金塊争奪戦の開幕」では、杉元やアシ(リ)パ、鶴見、尾形百之助、鯉登音之進といったキャラクターが、名場面の原画や、銃、サーベル、衣装などの実物資料と共に紹介される。それぞれ資料には、作者の野田さんのコメントが添えられ、実際にはどのように使用されていたのかなどが説明されている。

 第2ゾーン「24人の刺青囚人」では、金塊のありかを示す暗号の刺青(いれずみ)が掘られた24人の囚人たちが一挙紹介される。人相手配書、それぞれの囚人たちの名場面が壁一面に並ぶ迫力あるゾーンとなっている。第3ゾーン「命を繋ぐものたち」は、作中で描かれる食事や暮らしにスポットを当てており、アシ(リ)パが身につける装飾品、頭巾などの実物資料が並ぶ。チタタ(プ)などの料理の食品サンプルや、イタタニ(肉切り台)も展示される。

 第4ゾーン「それぞれの役目」は、“戦い”にフィーチャーし、迫力のバトルシーンの原画を三つの壁面を使って展示。第4ゾーンの向かいには、第5ゾーン「黄金色名画廊」があり、壁一面を50点以上の美しいカラーイラストが彩る。展示のラストは、第6ゾーン「そして未来へ」が締めくくる。

 名場面がよみがえる原画の数々、その展示数に驚かされる実物資料、制作の裏側が垣間見える野田さんのコメントと、まさに作品を丸ごと楽しめる展覧会となっている。「ゴールデンカムイ」は、4月28日発売の「週刊ヤングジャンプ」22・23合併号で最終回を迎え、約8年の連載に幕を下ろす。展覧会で改めて作品の魅力を味わいたい。

 「ゴールデンカムイ」は、2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載中のマンガ。かつて日露戦争で活躍した“不死身の杉元”が、北海道で死刑囚が隠した埋蔵金の手掛かりをつかみ、アイヌの少女らと共に冒険を繰り広げる姿を描いている。「このマンガがすごい!2016 オトコ編」で2位、「マンガ大賞2016」で1位、「第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門」でソーシャル・インパクト賞に選ばれたことも話題になった。コミックスが第29巻まで発売されており、シリーズ累計発行部数は1900万部以上。

 テレビアニメ第1期が2018年4~6月、第2期が同年10~12月、第3期が2020年10~12月に放送された。第4期が制作されることも発表されている。実写映画化が発表されたことも話題になっている。

 ※アシ(リ)パの「リ」、チタタ(プ)の「プ」は小文字が正しい表記となる。

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