ドラゴンボール:レッドリボン軍復活が話題 マッスルタワー、桃白白、アラレちゃん登場も 36年前の戦いを振り返る

「ドラゴンボール」の一場面
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「ドラゴンボール」の一場面

 鳥山明さんのマンガが原作の人気アニメ「ドラゴンボール」シリーズの21作目となる劇場版アニメ「ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー」(児玉徹郎監督)が6月11日に公開される。新作劇場版の情報が発表された際、「レッドリボン軍の復活」に驚かされたファンも多かっただろう。レッドリボン軍は、テレビアニメ第1作「ドラゴンボール」で初登場した悪の組織で、悟空と深い因縁がある。「レッドリボン軍編」が放送されたのは、1986~97年で、約36年前にさかのぼる。「レッドリボン軍編」の悟空の戦いを振り返る。

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 ◇アラレちゃんと夢の共演

 レッドリボン軍は、世界征服を狙う悪の組織。国に属しているわけではない私設兵集団で、第1作「ドラゴンボール」で、ドラゴンボールをめぐって悟空と激突することになった。メンバーは“色”に関連する名前が付いており、施設や装備には「RR」と書かれた赤いリボンのマークが付いている。トップのレッド総帥は冷酷でマフィアのような見た目。低身長がコンプレックスで、ドラゴンボールを集める理由は「背を伸ばすため」というから、トップとしては何とも“小物”だ。

 レッドリボン軍には、シルバー隊、ホワイト隊、ブルー中隊などがあり、中でも悟空はブルー中隊のブルー将軍に苦戦した。クリリンを圧倒し、悟空を追い詰めるなど圧倒的な強さを誇るが、ペンギン村で則巻アラレにボコボコにされてしまう。アラレは「ドラゴンボール」と同じく鳥山さんのマンガが原作のアニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」の人気キャラクター。放送当時、悟空とアラレの夢の共演に大興奮したファンも多かった。アラレは2016年放送の「ドラゴンボール超」で再登場したことも話題になった。

 ◇宮野真守お気に入りのムラサキ曹長

 レッドリボン軍といえばマッスルタワーを記憶している人も多いはず。ホワイト将軍が管理する地上6階の塔で、悟空は捕らわれたジングル村の村長を救うため、塔に乗り込む。新作劇場版でガンマ2号の声優を務める宮野真守さんのお気に入りのキャラクターが、マッスルタワーの4階にいる忍者のムラサキ曹長だ。ムラサキ曹長は少し抜けているところがあり、宮野さんは子供の頃、コミカルなシーンに爆笑したという。

 マッスルタワーで悟空は、レッドリボン軍のドクター・ゲロが作った“ハッチャン”こと人造人間8号と出会うことになる。ハッチャンは、心優しい人造人間で、悟空と仲良くなり、共にジングル村の村長を救おうとする。人造人間、ドクター・ゲロは「ドラゴンボールZ」の「人造人間/セル編」で再登場することになる。

 ◇桃白白の飛行シーンにびっくり!

 悟空は、レッドリボン軍に雇われた殺し屋の桃白白にも苦戦した。天津飯と餃子の師匠だった鶴仙人の弟で、柱を上空に飛ばし、柱に乗って移動する飛行シーンが印象的だった。悟空は桃白白に敗れ、カリン塔で修行を積んで、再戦する。

 マッスルタワー、人造人間、桃白白、アラレの登場……とレッドリボン軍との戦いは名エピソードばかりだ。レッド総帥がドラゴンボールを集める目的は「背を伸ばす」ことだったが、「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の新生レッドリボン軍は一体何をたくらんでいるのか!? 公開を楽しみに待ちたい。

(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション

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