女優のオードリー・ヘプバーンさん主演の名作映画「ローマの休日」(ウィリアム・ワイラー監督、1953年)のデジタルリマスター版が、日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で5月13日午後9時に放送される。「ローマの休日」が同枠で放送されるのは約18年ぶり。日本語吹き替え版で、ジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペックさん)を演じる浪川大輔さんは、苦労したのは「全シーン」といい、「こだわって録(と)っていただいたので、苦労したというよりチャレンジしたという感じ。(アフレコのディレクターが)昔からよく知っている方だったので、『どこまでできるか』というやりとりが楽しかったです」と話している。
ウナギノボリ
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名作中の名作なので、喜びと共に、驚き、プレッシャーが同時に押し寄せてきました。すごくうれしかった一方で、「本当にやるの? できるかな?」と……。グレゴリー・ペックの吹き替えはやったことがなく、とても空気感のある役者さんなので本当に緊張します。でもやはり「うれしい!」という気持ちが一番強かったです。
白黒なのに、色がついて見えるような映画。この1本の映画にあらゆる要素がつまっていると思います。例えば、「気持ちの持ちようで自分の世界がどう変わっていくか」といったメッセージなど。今と違って、効果音も少なく、しゃべりもゆったりとしていますが、全てのシーンが華やいで見えます。よく考えるとたった一日の恋物語なのですが、その一日が本当に濃密な一日で……。あとはオードリーのすごさ。今回この作品を初めてじっくり見て、改めてオードリーの魅力に気づきました。新人にも関わらずアカデミー最優秀主演賞をとるのがよく分かりました。
グレゴリー・ペックが、貫録があってオーラがあって、実年齢(当時37歳)以上に見えて、46歳の自分の声の方が若く聞こえてしまう感じがあったので、そのバランスを取るのに苦労しました。大きな表現でなく、小さいところで気品、上品さ、ユニークさなどを表現していくのがとても難しかったです。
全シーン。こだわって録っていただいたので、苦労したというよりチャレンジしたという感じ。(アフレコのディレクターさんが)昔からよく知っている方だったので、「どこまでできるか」というやりとりが楽しかったです。(何度もテークを録り直したので)5回くらい映画を見た感じです(笑い)。
アン王女のシーンは全て好きです(笑い)。ジョーのシーンでは、ラストシーンのジョーの顔が好きです。
物語の後半で、ジョーがアンに「分かった」というせりふ。本当は分かりたくないけど、そう言いたいみたいな……“男の分かった”ですね。これは深いです。
名作中の名作が18年ぶりに「金曜ロードショー」に登場! しかも新録自体も久々です! 「名前は知ってるけどちゃんと見たことがない」という方もいらっしゃるかと思いますが、これを見て温かい気持ちになっていただけたら幸いです。本当にすてきな映画なのでぜひ見てください!
「ローマの休日」は、とある国の王女アンと新聞記者のジョーの恋模様を描く不朽の名作。日本では1954年に公開された。同作で映画初主演を務めたヘプバーンさんはアカデミー賞で主演女優賞を獲得。脚本賞、衣装デザイン賞も受賞し、世界的に大ヒットした。
金曜ロードーショーでは、新たな吹き替え版が放送される。王女アン(ヘプバーンさん)役の早見沙織さん、浪川さんのほか、関智一さんがカメラマンのアービング・ラドビッチ役(エディ・アルバートさん)、関俊彦さんが美容師のマリオ役(パオロ・カルリーニさん)、茶風林さんがヘネシー支局長役(ハートリー・パワーさん)、すずき紀子さんが伯爵夫人役(マーガレット・ローリングスさん)をそれぞれ担当する。
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