機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島:安彦監督、声優陣が“ネタばれ”ギリギリで語る 古谷徹「感無量」 公開直前特番公開

「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」のビジュアル(C)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」のビジュアル(C)創通・サンライズ

 アニメ「機動戦士ガンダム」のアニメーションディレクターやキャラクターデザインなどを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」(6月3日公開)の公開直前特番がYouTubeで公開された。安彦監督、声優陣が“ネタばれ”ギリギリで同作について語った。

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 「ククルス・ドアンの島」は、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」のテレビアニメ第15話のエピソードで、主人公のアムロ・レイ、敵対するジオン軍の脱走兵ドアンの交流を通じて、戦争の哀愁が描かれた。劇場版では第15話を改めて描く。

 第15話は“伝説”のエピソードだが、制作当時、スケジュールの都合で外部のスタジオに外注したこともあり、細身で“鼻”が長いザクが登場するなど作画が安定しなかった。放送から40年以上たった今もネットで作画崩壊がネタにされることもある。安彦監督は第15話について「伝説? そんなにいいもんじゃない」と語る。

 アムロ・レイ役の古谷徹さんら声優陣が収録の裏話も披露。ククルス・ドアン役の武内駿輔さんは「古谷さんよりも年上の役を演じるとは思いもしなかった」と感慨深げで、カイ・シデン役の古川登志夫さんは、収録時の安彦監督のディレクションについて明かす。

 ククルス・ドアンと島で生活する子供の母親のような存在のカーラ役の廣原ふうさんも登場。廣原さんは、本作で本格的な声優デビューを果たした新人で、安彦監督は、廣原さんの演技を絶賛する。

 古谷さんは、劇場版について「別作品みたい。クオリティーが全然違う」とコメント。「40年ぶりに15歳のアムロが帰ってきました。感無量です。こんなふうにアムロをまた演じることができると思っていませんでした。もっともっとアムロを演じてみたい」と思いを明かす。番組には、セイラ・マス役の潘めぐみさん、ブライト・ノア役の成田剣さんも登場する。

 冒頭10分の映像もお披露目された。灯台を背景に遠くから銃撃音が聞こえるシーンから始まり、地球連邦軍のRGM-79ジムと正体不明の異形のザクの地上戦が展開される。異形のザクに太刀打ちできないジムは瞬く間に撃破されてしまう。場面が切り替わり、ホワイトベースの艦長のブライトが、参謀から島の残置諜者掃討の任務が言い渡される。アムロ、カイらが“帰らずの島”と呼ばれる無人島に上陸し、それぞれが島を探索する。フラウ・ボゥ、ミライ・ヤシマなども登場した。

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