ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
大島司さんの人気サッカーマンガ「シュート!」が原作の新作テレビアニメ「シュート!Goal to the Future」が、7月2日からTOKYO MX、テレビ静岡、BSフジほかで順次、放送される。「シュート!」は、1990~2003年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載され、テレビアニメ「蒼き伝説シュート!」が1993~94年に放送。約28年ぶりの新作テレビアニメとなり、元イタリア名門チームの“世界の闘将”神谷篤司と、神谷の出身校で今は弱体化した掛川高校に通い、サッカー部と距離を置こうとする辻秀人が出会い、新たな伝説の幕が上がることになる。掛川高校サッカー部の1年生の黒川昴流役の土岐隼一さん、同じく1年生の風馬成役の小野友樹さんは「シュート!」のファンだったという。土岐さん、小野さんに「シュート!」への思い、影響、新作について聞いた。
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土岐さん 僕は世代ではないんですけど、「シュート!」は読んでいました。おばあちゃんの家が洋食屋で、マンガが本棚に並んでいたんです。公園で友人とまねしたりしていました。今回、新作アニメに出演させていただくことになり、何かの縁かもしれない……とうれしかったですね。
小野さん 最初のアニメを小3の時に見たんです。1993年、Jリーグ発足の年です。ラフプレーを連発しているエピソードだったことをすごくよく覚えています。SMAPの実写版もありましたね。ちょっと時間が空いて、中学生の時に原作のマンガを読むようになりました。マンガで、みんながトレーニングしているのを見て、やらなきゃ!という気持ちになって、中3の時、父ちゃんを背負って、スクワットをしていました。マンガでそういう描写があるわけではないんですよ(笑い)。やらなきゃ!という気持ちだったんです。絶対にまねしちゃいけませんよ! その影響もあって、身長が止まったと思いますし。ただ、足腰が強じんになり、ダッシュ力とジャンプ力が付きました。「シュート!」は、3大バイブルの一つです。
小野さん 「魔法陣グルグル」「ラブひな」です。
土岐さん ジャンルのバランスがいいですね! 共通項はないけど……。
小野さん スポーツ、ファンタジー、ラブコメです!
小野さん 近所の神社に100段階段があり、朝練がない高校だったので、朝早めに起きてその階段を20往復していたんですね。それで足が速くなったんです。相当ハードでした。
土岐さん 大島さんのマンガは、まねしたくなる練習があるんですよ。僕はテニス部でしたが、90秒動いて、15秒休んで……を30セットするというのをまねしました。頑張ろう!と思える描写が多いですよね。
土岐さん 「シュート!」からインスパイアされたところもあるし、先輩たちも出てくるんですけど、やっぱり根幹はオリジナルアニメですし、今だからこそできる描写もあって新鮮でした。「シュート!」は、スポーツの比重が大きかったけど、今の時代に根ざした学生らしさを感じる描写もちりばめられています。
小野さん 「シュート!」だったら、(遠藤)一美がビンタ一発で解決していたであろうというシーンもありますが、今の時代はビンタするわけにもいかないですし、それをどうストーリー上で殴っていくのか? こう解決するんだ!?となりますよね。
土岐さん 「シュート!」の神谷さんも出てきますし、今の時代の高校生たちとのズレがどうなるのか?というのも気になりますね。
小野さん 神谷は、特に初期はけんかっ早いイメージがあったしね。あんな闘将に成長するとは……。
土岐さん 神谷さんは特に変化のあったキャラクターですから。
小野さん そんな彼が今度は高校生に手を焼くんだよね。
小野さん 掛川魂ですね。僕は地元で育ちましたから! 転勤族なので、そんなに静岡にいなかったのですが、掛川に友人もいますし、掛川愛を大事にしていますし。“掛川”のアクセントの問題があります。地元の人は“か”なのですが、全国で一般的には“け”なんですよね。全国に向けて“け”じゃないと通じないということで“け”にアクセントを置くことになったんです。
土岐さん スタッフの方々が、アクセントをどうするのか?と会議をしていましたよね。
小野さん 全国に掛川を知っていただくためなんで! そういう打ち合わせを20回くらいしています。演じていて気付くこともあったんで、相談させていただきました。
土岐さん サッカー経験ががっつりある小野さんに相談しながら、みんなでこだわっていましたね。
土岐さん 黒川がサッカーをやってる理由は、ただただサッカーを好きというだけではないんです。そこが、ひもとかれていきます。スポーツを始める時は、いろいろな理由があるじゃないですか。その部分が彼の個性だと思います。それでもすごく真面目にサッカーをやっていて、それが僕にも伝わってきました。周りを見ることができるキャラクターでもあります。そこをどう表現するのか? 楽しかったです。
土岐さん どこまでリアルに寄せるかみたいなところがありましたね。本来だったら、ここに掛け声を入れないであろう……というところも、アニメだから、ここは入れた方がいいかな?と考えたり、タイミングが難しかったりもします。小野さんと相談しながら、やっていました。
小野さん リアルに寄りすぎてもアニメとしては違うかもしれないですし、ギャグにならないようにしないといけませんしね。
小野さん 「シュート!」の魅力は、間違いなく僕らの胸の中にありますが、渦中にいる時に見えるもの、作品として見た時に感じるものは、また違うと思うんですよね。改めて作品を通して見た時にそれが分かるような気がします。
土岐さん 神谷さんたち歴代のキャラも出てきますが、やっぱりオリジナル作品ですし、今の時代の新たな「シュート!」になっています。昔ながらの熱血シーンもあるし、今風なところもあります。昔の「シュート!」には、なかった部分がたくさん入っています。知っている人も知らない人もこの魅力をどのように受け止めていただけるかが楽しみです。
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