二宮和也:デビュー前後の時期を回顧 「自分が何番目にいるかが分かるようになった」 「TANG」イベントでサプライズ登場

映画「TANG タング」の公開直前イベントに登場した二宮和也さん
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映画「TANG タング」の公開直前イベントに登場した二宮和也さん

 二宮和也さんが7月26日、日本大学文理学部(東京都世田谷区)で行われた主演映画「TANG タング」(三木孝浩監督、8月11日公開)の公開直前イベントに登場。イベントでは同大学の学生からの質問に答えるトークが行われ、「自分の将来を決めるうえで大事なこと」を聞かれた二宮さんは、「就職活動をしたことがないので、基本的には気にしないでください、僕みたいな人間は」と観客を笑わせつつ、「自分のいやすい順番を確実に捉えておくこと」と持論を語った。

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 二宮さんは「学生時代が(ジャニーズの)ジュニアの時代だとすると、その時代はみんな横並びで一生懸命頑張っていました。でも、デビューしてから見たときに、横並びの人たちが縦に並んでいることに気づいて。自分が何番目にいるのかが分かるようになった……というのが社会なのかな、と思っていて」と回顧。続けて「その、自分のいやすい順番を確実に捉えておくこと。ペースメーカーになりたいなら、1番目に行く。2番目でその人をみてついて行きたいなら、ついて行く。ジュニア時代には感じなかったけど、デビューして社会に放り出されたとき、『自分のいやすい場所はここなんだ』と見つけてから初めて、『じゃあここでできること、やりたいことはなんなんだろう』というのがおのずと見えてきた」と過去の経験を語った。

 イベントでは、同大学の学生など約400人の観客の前にサプライズ登場し、MCから「本物ですよ、みなさん」と紹介されると二宮さんは「本物でございます、よろしくお願いします」とあいさつ。大きな拍手に包まれるなど、盛り上がる会場の様子を見た二宮さんは「ほっとしています、盛り上がっていただいて」と安堵(あんど)の表情を見せて笑いを誘っていた。

 さらに、人前に立つ際にどうしたら不安と緊張を克服できるかと聞かれると、二宮さんは「緊張と緊張感はまったく別物だと思っているので、緊張するよりは緊張感をもって挑むと、いい結果が出る気がします。緊張感をもって物事に立つと、何が足りてないとか、僕の場合は結構見えてくるので、それがいいと思います」と考えを紹介。最後に「きっと、大丈夫」と映画のシーンに絡めたせりふを披露し、会場から拍手を浴びていた。イベントには満島ひかりさん、三木監督も出席した。

 映画は、ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本国内ではシリーズ累計発行部数38万部を超えるデボラ・インストールさんの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(小学館文庫)が原作。わけあって無職で人生に迷子中の春日井健(二宮さん)はある日、記憶をなくして“タング”と名乗る不良品ロボットと出会う……という物語で、日本版にアレンジを加えて実写化した。

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