放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
韓国ドラマ「梨泰院クラス」をリメークした「六本木クラス」(テレビ朝日系、木曜午後9時)。ダブルヒロインの一人、楠木優香を演じる新木優子さんは、もともと「梨泰院クラス」のファンで、作品の完成度やファンたちの熱量も熟知していた。そのため、クランクイン前は「最初、私が演じていいんだろうか?」と、ファンゆえの葛藤もあった。プレッシャーを感じながらも、登場人物の中で一番共感するというヒロイン「優香」の魅力を聞いた。
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「六本木クラス」は、日本最大の巨大外食産業「長屋ホールディングス」によって絶望のふちに立たされた主人公・宮部新(竹内涼真さん)が復讐(ふくしゅう)を誓い、戦う姿を全13話で描く。ダブルヒロインの優香を新木さん、麻宮葵を平手友梨奈さんが演じている。
「梨泰院クラス」は2020年にNetflixで配信開始され、世界的にヒットした。新木さんもコロナ禍の自粛期間中に見て、瞬く間に魅了されたという。
「あまりの面白さに見始めたら止まらなくて、徹夜しながら3日ぐらいで全話見ました。一話見たら次が気になってしまう構成や、話が進むにつれてどんどん魅力的になっていくキャラクターの描き方がすごくて。どんなに苦しいことがあっても、乗り越えていくキャラクターの力強さに憧れも抱きました。コロナ禍ということもあって、必死に人生を生きるって素晴らしいことだと改めて考えさせられました」
原作ファンだからこそ、日本版制作のオファーがあったときは「私が演じていいのかな?」と葛藤があった。「韓国のドラマには熱い思いを持ったファンがたくさんいらっしゃることは理解しているので、大きなプレッシャーを感じています」と話す。
重圧の一方「挑戦したい!」という思いも大きかった。演じる優香は「梨泰院クラス」ではオ・スア(クォン・ナラさん)にあたる人物。オリジナル版ではスアが「一番共感できた」キャラクターだったという。そんなスアを演じられる喜びも、背中を押した。
「スアは登場人物の中で一番年も近くて、同世代の女性ならではの悩みだったり、彼女の持つ切なさだったりとか、惹(ひ)かれる部分は大きかったです。幼少期、親に捨てられたり、恩人との衝撃的な別れなどつらい経験しても、力強く生きていく姿は同性から見てもカッコいいですし……。自分にオファーがあったときは驚きましたが、ぜひ挑戦したいと思いました」
ただ日本版制作に臨むにあたり、もともとの「完成度の高さ」という壁があった。「すでに正解が、このドラマにはあります。どうやって優香というキャラクターを作り上げていけばいいのか、すごく悩みました」
実際『正解があるもの』にどのように向き合ったか? 「撮影前に『日本でやるんだから、新しいものを作りたい』という監督の思いを聞き、オリジナル版をリスペクトしつつ、私たちの作品を作っていこうという気持ちが一致しました」と話す。
そして、「スアから役作りのヒントを考えることはあっても、あくまで私が解釈した優香というキャラクターを形にしていけたらと思い、演じています」と述べた。
優香は、主人公・新の同級生で、初恋の人。優香自身も、新の人柄を知っていくうちに、次第に惹かれていった。新木さんは優香を演じていくなかで「視聴者のときよりも、優香の新への恋心って、一筋縄ではいかないな」と感じているという。
「外から見ると、互いにあれだけ思い合っている新と優香がなんでここで結ばれないの!? とは思いますが、優香にとって、新は“憧れの人”でもあって。自分が近づくことによって、自分の中の彼への理想像を崩してしまうのが怖いのだと、優香を演じていくなかで思いました。視聴者のときは気付かなかった、役を咀嚼(そしゃく)していくなかで気付いた発見でした」
幼少期から大手外食企業「長屋ホールディングス」に援助を受けて育ち、今はそこで勤務する優香は、次第に新と会社の間で板挟みになっていく。「新か、長屋か、優香の選択にぜひ注目してほしい」と今後の見どころを語る新木さん。「オリジナル版をリスペクトしつつ、みんなで一丸となって新しい作品を作っているので『六本木クラス』として楽しんでいただけたらうれしいです」。そう願っている。
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