テニスの今シーズンのグランドスラム最終戦「全米オープンテニス」が、8月29日に米ニューヨークで開幕。WOWOWでは、試合の模様を現地から連日生中継。日本勢は大坂なおみ選手、西岡良仁選手、ダニエル太郎選手がシングルスに出場。開幕を前に、3人の選手が大会への意気込みを語った。

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　◇大坂なおみ選手

　－－今のコンディション、フィジカル、メンタル、どうですか？

　フィジカル的には、常に、何らかを抱えていると思うわ、でもそれは、どうハンドリングするか、という問題であり、今は、ずっと良い感じがしている。だから、この大会ではとても良い結果が出せることを望んでいるし、メンタル的にはとてもハッピーよ。父がチームに入って、皆、仲良くやっているわ。

　－－全米は、どれくらい特別な大会？

　全米は私にとって本当に特別な大会よ。子供の姿を見るたびに、昔の自分もその一人だったと思い出すし、大好きな選手達の練習が見られた場所で、自分も最終的にアッシュコート（センターコート）でプレーができるようになったのは、本当に特別な感じがしている。

　－－全米の会場で一番好きな場所は？

　多分、ニューヨーク自体かな。以前住んだ事があるからかもしれない。オーストラリアも特別だけれど、ニューヨークの方が、よりホームだと感じられる。この会場は、本当にすてきだと思うわ。オーストラリアも、もっと良い会場かもしれないけれど、ニューヨークの方が、より懐かしさがある。

　－－お父さんとのケミストリー（相乗効果）はどんな感じ？

　父は私を多分、一番良く知っている人だと思う。私の試合を長年にわたって、ものすごくたくさん見てきたし、そうね、私達には、良いケミストリーがあるわ、一緒にいろんなことを理解しようとしてきたし、一緒に何が起きているのかと、話し合っている。

　－－（今大会での引退を示唆している）セレナ・ウィリアムズ選手（米国）との一番の思い出は？

　一番の思い出は、一緒に何かをしたというよりも、子供の時にテレビで彼女の姿を見ていたこととか、彼女がすごいって思っていたこととか。そして最終的には、彼女と対戦するようになった、ということ。最初に対戦したのは、確かマイアミだったと思う。

　－－1回戦の相手、コリンズ選手（米国）には過去、勝っているけれど、どんなイメージ？

　本当にタフな試合になると思うわ。二人とも、できる限りアグレッシブに戦おうとするでしょうね。だから最後には、私に分があることを望む。

　◇西岡良仁選手

　－－前哨戦の「男子テニスATPツアー2022 500 ワシントンD.C.」の準優勝おめでとうございます。要因は？

　本戦に入れたら出ようかな、ぐらいのつもりで行っているので、そんなに大きく自分に期待をしていなかったのが本音です。その分力が抜けたのかなと思いますし、勝たないといけないというプレッシャーが少なかったっていうのはかなり大きいのかなと思います。

　－－全米は得意な大会、世界ランキングも50位台に戻ってきました。調子は良いと思いますが、体の具合、テニス、調子、メンタルどんな状態ですか？

　1週前のバンクーバーでは棄権していますが、特にどこが痛いとかではなく、けいれんがメインでした。少しボールも違ったので、あまりそこで長くやるのもどうか、というのもあったので。今回は約10日前にニューヨークに入っているので、準備もちゃんとできていますし、痛いところも特にはなくて、日に日に良い感覚になってきています。もちろん自信という部分も、ここで毎年良い成績を残しているし、ワシントンでも良い成績が出せたので、しっかりとトップ選手たちと戦っていける自信も持っているので、良いテニスはできていると思います。

　－－1回戦の相手はダビドビッチ・フォキナ選手（スペイン）です。どんなイメージでどんな戦い方を？

　絶対長い試合になるだろうと思いました。彼はクレーですごく勝っているので、どちらかというとハードはそんなに得意ではないと思うんですけど、かなり動きが速くて、ファイトできるっていうのは強みのひとつ。グランドストロークがしっかりしている、というところでいうと似たような形になっているので、向こうの方がパワーはありますけど、オーバーパワーしてくるテニスというより僕との打ち合いになるんだろうなと思っていて。長い試合でどっちが先に崩れていくか、という戦いになるかなとも思います。

　◇ダニエル太郎選手

　－－北米シーズンになり試合数こなしてきましたが、身体の状態、テニスの状態、メンタルの状態は？

　正直大会出すぎちゃったかも、というのもあるんですけど、今週は特に自分のエネルギーに気を付けながら、練習もやりすぎないように、試合に臨もうと思っています。調子も悪くないですけど、最後の2週間はちょっと結果を心配する気持ちに流された試合が2試合ぐらいありました。そういう気持ちを受け止めながら前に進んでいこうという感じです。

　－－全豪での躍進（3回戦進出）から攻撃的なテニスが続いてますが、そういう方針が続いてますか？

　みんなアグレッシブになっているし、特にこの夏のアメリカシーズンで、サーブだけでなくて、リターンからのアグレッシブさがみんな出てきているので、そこらへんも自分も進んでいかないとやっぱり上には上がれないし、今のところにステイするのも厳しくなってくるので課題にしています。

　－－1回戦の相手、ガスケ選手（フランス）の印象は？　どういう戦い方を？

　本当にゲームがうまいというイメージ。ボールのコントロールも優れている。ボールのスピード的には若い選手に比べたらないので、自分にも時間があると思う。どっちが上手く最初に攻撃できるか、どっちがより冷静にいられるか、というゲームになってくると思う。尊敬している選手でもあるけど、チャンスもあると思う試合なので、楽しんでいきたいです。

　－－最後に今年最後のグランドスラムへの意気込みを教えてください。

　軽いエネルギーで試合をやっていきたいと思うし、特に5セットだから、それはチャレンジにもなってくると思うんですけど、人と一緒に前に進めていけるような楽しい選手になりたいので、そこを目標にしていきたいと思います。

　※WOWOWでは、8月29日～9月12日の全日程で「全米オープンテニス」を生中継・ライブ配信。WOWOWオンデマンド・WOWOWテニスワールドでは、全試合・全コートをライブ配信する。