雨を告げる漂流団地:“物語の全ての始まり”本編映像公開 団地が大海原を漂流 石田祐康監督が「音楽」語る

「雨を告げる漂流団地」のビジュアル(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ
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「雨を告げる漂流団地」のビジュアル(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

 アニメ「ペンギン・ハイウェイ」などで知られるスタジオコロリドの長編劇場版アニメ「雨を告げる漂流団地」(石田祐康監督)の“物語の全ての始まり”となる本編映像がYouTubeで公開された。団地が大海原を漂流する様子が描かれている。

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 映像は、雨が降り出し暗雲が立ち込める団地の屋上で、航祐と夏芽が言い争うシーンから始まる。航祐と夏芽はかつて同じ団地で姉弟のように育ったが、航祐の祖父・安次が他界したことをきっかけにギクシャクしていた。心の支えであった安次が亡くなり、思い出の団地も取り壊されることになり、それを受け入れられないままの夏芽、夏芽のことを気にしているが、気持ちをなかなか理解できない航祐はすれ違い、航祐は夏芽に心ない言葉を投げかけてしまう。

 石田監督は、同作のポイントとして「音楽」を挙げ「『ペンギン・ハイウェイ』に続き阿部海太郎さんのすてきな劇伴においてまずはオープニング、団地の世界へ招待するつもりで作っています。航祐と夏芽が互いにどんぐりの背比べで共闘するシーンは“かわいかっこいい”劇伴と共にシーンのテンションが好きですし、のっぽの独白シーンは海太郎さんらしい上品な音色でシーンを支えていただきました」とコメント。

 ラストシーンについて「ラスト20分は元々当初から描いてみたかったものばかりというのもありますが、それをメドレーのように音楽的に感情を高めていただき、制作中も終わってからも何度も繰り返し聴いてしまいます」と話している。

 同作は、小学6年生の幼なじみ、航祐と夏芽、その仲間たちが取り壊し前の団地に入り込んだことから始まるひと夏の冒険を描く。少年少女を乗せた団地が大海原を漂流することになる。「ペンギン・ハイウェイ」「泣きたい私は猫をかぶる」に続くスタジオコロリドの長編劇場版アニメ第3弾。 田村睦心さんが小学6年生の航祐役、瀬戸麻沙美さんが夏芽役でダブル主演を務めるほか、声優として村瀬歩さん、山下大輝さん、小林由美子さん、水瀬いのりさん、花澤香菜さんが出演する。9月16日に公開され、Netflixでも配信されている。

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