永野芽郁:自分を守ってこそ人を守れる “親友”奈緒が明かす優しさ「大きいお皿を持っている」

映画「マイ・ブロークン・マリコ」で共演する永野芽郁さん(左)と奈緒さん(C)2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
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映画「マイ・ブロークン・マリコ」で共演する永野芽郁さん(左)と奈緒さん(C)2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会

 女優の永野芽郁さんと奈緒さん。NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」(2018年度上半期)では、永野さんがヒロインの鈴愛(すずめ)、奈緒さんが鈴愛の親友の菜生を演じた。その二人が、9月30日公開の映画「マイ・ブロークン・マリコ」(タナダユキ監督)で、再び親友同士で共演することとなった。朝ドラから約4年が経過し、再び役者としてタッグを組むことになった二人に、お互いの魅力を尋ねた。

 ◇“役者”としても互いに刺激

 映画は、2019年にウェブマンガ誌「COMIC BRIDGE」(KADOKAWA)で連載され、2020年に単行本化された平庫ワカさんの同名マンガが原作。退屈な日々を送る会社員のシイノトモヨ(永野さん)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒さん)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待されていたマリコの魂を救うために、シイノはその遺骨を奪うことを決心。マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて“ふたり”で旅に出ることに……というストーリー。

 「半分、青い。」以来の共演に、永野さんは「(朝ドラが)終わってからも交流があったので、このお話が来たときに『どう?』という話もしていました。前回とは違うタイプ、形の違った親友役なので、今回、こうやって私たちを求めてくれるうれしさがありましたし、全力で応えたいという気持ちでした」とオファーが届いたときの気持ちを明かす。

 奈緒さんは「また、芽郁ちゃんとお芝居をすることはこの仕事を続ける上で、一つの目標となっていました。シイノを芽郁ちゃんがやることにワクワクしていましたし、そばにいられることが光栄でした」と心から永野さんとの共演を喜んだ。

 プライベートでも仲の良い二人だが、“役者”としても互いに刺激を受けているという。永野さんは「奈緒ちゃんは、優しくもあり強さもあり、温かさもある人。『半分、青い。』でもそれが役に反映されていると思っていました。マリコという役は難しい役だと思います。でも、奈緒ちゃんのお芝居は、お芝居じゃないと感じるくらい自然な瞬間が多いんです」と話す。

 奈緒さんは「4年前のことも鮮明に覚えていますが、芽郁ちゃんは会ったときからすごかったです。今回もそうですが、芽郁ちゃんは座長として大きいお皿を持っていて、私たち俳優部は思いっきり飛び込んでいけるんです。可愛らしい、華奢(きゃしゃ)な体の中にものすごく大きいお皿を持っていて、全部を受け止めてくれる。心から尊敬しています」と、照れくさそうに明かしてくれた。

 ◇優しさにあふれる二人

 また、奈緒さんには永野さんと気の強い役柄のシイノが重なる瞬間があったという。「私が自分を大事にしていなかったら、芽郁ちゃんはシイノと同じように、私よりも泣いて怒るかもしれないです。『もっと自分のことを大事にして!』って。シイノの強さの中には優しさがあると感じているので、そういう心の強さは芽郁ちゃんと似ているかもしれないです」と明かす。

 奈緒さんいわく、人のことを本気で思える優しさを持つという永野さん。具体的な二人の“優しい”エピソードを聞くと、永野さんは「恥ずかしい」と赤面。「誰が見たって(奈緒さんは)優しい人なんですよ。それでいて、人のことを素直に褒めて、良いところを言えたり、自分のうれしい話はうれしそうに話してくれるんです。奈緒ちゃんのオーラは、お母さんから来ているところもあると思います。雲の上で育ったような、おおらかで優しい。そして、一緒にいると私も優しくなれるんです。一緒にいると自分のことも好きになれるんです」と奈緒さん自身が“優しさオーラ”に包まれていると語る。

 奈緒さんは「芽郁ちゃんは、大変な仕事を抱えている中でも、常に“人に優しい”んです。それって本当に優しい人じゃないとできないことだと思います。一緒にいることで、私も助けられていると感じます」と話す。

 ◇人生をかけて守りたいものに“親友論”

 映画ではシイノは会社も無断で休み、マリコの遺骨を抱えて飛び出していく。永野さんと奈緒さんに、シイノと同じように人生をかけて守りたいものを尋ねると……。

 永野さんは「自分……ですかね。自分のことを守れない人は人のことを守れない。まずは自分のことを大切にしていきたいと思います」、奈緒さんも「ずっと家族だと思っていましたが、家族の幸せって私が幸せでいることでもあると感じていて。守りたい人はたくさんいるんですが、その人たちを大事にするためにも自分が幸せでいたいと思います」と語った。

 役でも“親友”、テレビ番組の紹介では“プライベートでも親友”と呼ばれることもある二人だが、親友と友人の違いについて聞くと、永野さんは「私の場合、そもそも友達の枠に入ってくる人が少ないんです。だから“親友”って周りの人が決めることなのかなと思います。私たちは『親友だよね』とわざわざ確認もしないですし、そんなことを言わなくても一緒にいたいと思える。友達と親友の違いを考えたこともなかったです」と返答。

 奈緒さんも「“親友"は周りの人に分かりやすく説明する時の、一つの表現でもあるのかなと思います」と永野さんに同意しつつ、「『信じなくていい』存在が親友なのかなと思います。『信じる』って相手に対して期待をかけることだったり、こちらの希望だと思うんです。信じるという概念が存在しない人ですかね」と、自分が自然体でいられることが親友というくくりに入ってくると分析した。

 深い絆でつながっている二人。今後もし共演する機会ができたときのことを聞くと、永野さんは「仲が悪い役は嫌ですね」と笑い、奈緒さんも「私も。もし仲が悪いなら家族がいいですね。家族は深いところでつながっていると思うので、最終的には仲良く終われるのが理想です」と話す。

 その上で、永野さんは「コメディータッチなのを二人でやりたいです。クラスメートなのか、姉妹なのか、親子も面白そう! コメディーでゲラゲラ笑い合えるような役がやりたいですね」と希望を口にした。

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