海賊戦隊ゴーカイジャー:大人向けゴーカイサーベル開発秘話 DX版の170%のド迫力 高揚感を

「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイサーベルとゴーカイガンの大人向け玩具のセット「海賊戦隊ゴーカイジャー ゴーカイサーベル&ゴーカイガン MEMORIAL EDITION-」(C)石森プロ・東映
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「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイサーベルとゴーカイガンの大人向け玩具のセット「海賊戦隊ゴーカイジャー ゴーカイサーベル&ゴーカイガン MEMORIAL EDITION-」(C)石森プロ・東映

 2011~12年に放送されたスーパー戦隊シリーズ海賊戦隊ゴーカイジャー」に登場するゴーカイサーベルとゴーカイガンの大人向け玩具のセット「海賊戦隊ゴーカイジャー ゴーカイサーベル&ゴーカイガン -MEMORIAL EDITION-」(バンダイ)が発売される。ゴーカイサーベルを見て、まず驚かされるのは、その大きさだ。迫力がとにかくすごい。2011年の放送当時に発売された玩具「レンジャーキーシリーズ ゴーカイサーベル(通称DX版)と比較すると、約170%のサイズで、全長約73センチにもおよぶ。バンダイの担当者に、ゴーカイサーベルの開発の裏側を聞いた。

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 ◇ありそうでなかった派手な玩具を

 2021年に「ゴーカイジャー」の約10年ぶりとなる新作「テン・ゴーカイジャー」が制作されたことに合わせて、バンダイではモバイレーツ、ゴーカイセルラー、レンジャーキーなどの大人向け“なりきり”玩具「MEMORIAL EDITION(メモリアルエディション)」を発売してきた。バンダイは数々の大人向けの玩具を発売してきたが、スーパー戦隊シリーズの玩具は、変身アイテムが多かった。だが、“なりきり”は変身だけではない。

 「ありそうでなかったど派手なものへのチャレンジです! 2020年には『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のリュウソウケンの大人向け玩具(騎士竜戦隊リュウソウジャー リュウソウケン -MEMORIAL EDITION-)もありましたが、スーパー戦隊の武器の大人向け玩具は、それ以来ありませんでした。今回のゴーカイサーベルはリュウソウケンを派手に凌駕(りょうが)する過去最大サイズですし、持ってみたくなります。また、実際に持ってみると、間違いなく高揚感が上がります!!」

 DX版は、グリップと護拳部に分けて3本の乾電池を入れる仕様だった。グリップにも乾電池を入れるため、グリップが太くなってしまったが、メモリアルエディションは、護拳部のみに乾電池を入れる仕様にしたことで、グリップを劇中イメージに合わせ細くすることができた。刃の長さなどのサイズ、細部にもこだわり抜いた。

 「飾るものではなく、なりきり遊びを楽しんでもらいたいと思っています。実は、劇中のプロップはもう少しだけ長いんです。ただ、あまりに長すぎると、遊びにくいし、立ち姿が様にならない。サイズを決めるために、何度も検証を重ねました。DX版の対象年齢は3歳以上ですが、メモリアルエディションは大人向けなので、安全基準も変わります。プロップを再現するために、こだわりの強い(笑い)設計担当者と一緒にバランスを考えつつ、なるべくシャープにして、エッジの効いた設計にしました。

 ◇コンセプトに合わせたギミック

 「ゴーカイジャー」の放送開始から約11年、玩具は進化してきた。メモリアルエディションは、進化を感じさせるギミックが搭載されている。その一つが発光ギミックだ。

 「DX版と同じく、シリンダーを上げ、レンジャーキーを入れ、回転させると、必殺技音が鳴るというギミックはもちろん再現しています。DX版は、グリップ近くの海賊マークが片面しか発光しませんでしたが、メモリアルエディションでは両面が発光するようにしています。また、こだわったのは、劇中の再現です。劇中で必殺技を放つ際に刃先が光るシーンを再現しようとして、刃先にもLEDを4つ内蔵しています。レッドのレンジャーキーを入れたら赤く、ブルーだったら青く光る……と光が変化します。10年前と比較するとEL部材も進化していますし、光量もアップしています。」

 サウンドギミックも進化した。技術の進化によってサウンドをふんだんに収録できるようになったが、だからといってサウンドを何でも詰め込んだわけではない。商品のコンセプトに合わせて音声仕様を決めた。

 「番組の中で、生まれてくる音もあり、DX版には収録できないものがありました。音声仕様もなるべく劇中の音を再現しています。ただ、何から何までサウンドを入れ込むだけではなく、変身アイテム、武器でのなりきり要素のポイントに合わせ、これまで発売してきた、モバイレーツやゴーカイセルラーなどの変身アイテム系とは切り分けて考え、劇中の必殺技音、攻撃音に特化しています。モバイレーツと一緒に遊んでいただくと、より没入できるはずです。」

 ◇ゴーカイジャーのアイテムの魅力

 「ゴーカイジャー」は「海賊」がテーマ。スーパー戦隊シリーズ第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から続く過去34作品のスーパー戦隊に変身することなども話題になった。約11年前の作品ではあるが、ゴーカイジャーのデザインは秀逸で、古く見えない。

 「ゴーカイサーベルは蛮刀、ゴーカイガンは火縄銃がモチーフで、ヒーローの造形なども海賊の要素が盛り込まれていて、トータルのバランスが素晴らしいんです。ゴーカイサーベルもよく見ると、海賊船のモチーフが入っているんです。そうだったのか……と気付くことも多く、魅力的なデザインです。先人の偉大さを改めて感じています!!」

 ゴーカイサーベル、ゴーカイガンのメモリアルエディションは、10月28~30日に東京ドームシティ内の「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」(東京都文京区)で開催される“なりきり玩具”をテーマとしたイベント「NARIKIRI WORLD」に展示される。実際に見てみると、その迫力に驚かされるはずだ。

 イベントでは「ほかにも参考展示できる商品もあるかもしれません」といい、今後の展開にも期待が高まる。

 「海賊戦隊ゴーカイジャー ゴーカイサーベル&ゴーカイガン -MEMORIAL EDITION-」は、バンダイナムコグループの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で2023年2月3日午後11時まで予約を受け付けている。

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