松村北斗：「すずめの戸締まり」アフレコ振り返って感慨　「作品の力でいまだに熱が抜けない」

　人気グループ「SixTONES（ストーンズ）」の松村北斗さんが10月25日、東京都内で行われた新海誠監督の新作劇場版アニメ「すずめの戸締まり」（11月11日公開）の完成報告会見に登場した。松村さんは、昨日初めて試写で同作を見たといい、「今日ここでいろいろ話さないといけないので、『一回（自分を）落ち着かせて……』と思ったんですけど、作品の持つ力で、いまだに熱が抜けない」と今の興奮を明かした。

ウナギノボリ

「光る君へ」より昔！　最も古い時代の大河ドラマは？　1976年「風と雲と虹と」のあらすじ

　松村さんは同作について、さらに「本編を見ている間に何度も笑って、何度も涙が出てきて。そのポイントが訪れるたびに、笑った理由と種類が違って、涙の理由と種類が違って。面白いと思う感性、笑うという感性……『自分の中にこんなに幅があったんだな』と思いました」と驚きを表現。「作品を見ているけど自分を見ているような気持ちにもなる、そんな不思議な作品でしたね」と感想を語った。

　また、アフレコ期間中について、松村さんは「アフレコ期間中は、すべてを一度（新海監督に）委ねて、返してもらったものの中で、全力で立ちまわる期間だったんです」と振り返り、「それまでは、次の日やってくる仕事、次の日やってくる人生……どこか怖いし乗り気じゃなかったものが、ひょんなことで仲間ができて、自分の人生に責任がない人が責任を背負ってくれて、引っ張ってくれて。アフレコ期間中、明日が来るのがどんどん楽しくなっていった」としみじみ。「アフレコ期間中は、作品から、今の自分のまま明日を生きていく楽しみをもらった、という思いです」と感慨深い表情で作品への感謝を語った。

　「すずめの戸締まり」は、「君の名は。」（2016年）、「天気の子」（2019年）で知られる新海監督の新作。日本各地の廃虚を舞台に、災いのもととなる“扉”を閉める旅をする少女、鈴芽の解放と成長を描く。女優の原菜乃華さんが鈴芽の声を演じ、松村さんが“災い”をもたらす扉を閉めることを使命とする“閉じ師”の宗像草太役として出演する。

　会見には原さん、染谷将太さん、伊藤沙莉さん、花瀬琴音さん、「RADWIMPS」の野田洋次郎さん、新海監督も出席した。