アニメ「ガンダム」シリーズのプラモデル(ガンプラ)の作り手世界一を決めるコンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ(W杯) 10thトーナメント」の日本大会の21歳以上のOVER-21コースで、40歳の凜パパさんの「理想を現実にする力」が優勝し、日本代表に選ばれたことが11月19日、分かった。キュベレイの妖艶なまがまがしさを表現した。凜パパさんは、シルエットのバランス、ディテールの情報量にこだわって制作したという。
ウナギノボリ
解説:新たな“最高峰”を目指したガンプラ 45周年のこだわりとは
キュベレイが一番好きだという凜パパさんは、ハマーン・カーンが改めてキュベレイを建造するというIF(イフ)設定を考え、同作を制作。「私の目に見えているキュベレイを伝えようとしました」と話した。細部を作り込みつつ、全体のバランスを考え、上下左右、遠近どこから見ても発見がある作品を目指したという。
ガンプラW杯は新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、2019年以来、約3年ぶりの開催となった。凜パパさんは昨年のガンプラW杯に向けて作品を制作していたといい「2年分の思いを持って挑ませていただきました」と語った。
同コンテストは、ガンプラの工作や塗装技術、アイデアなどを競う国際大会で、2011年に始まった。14歳以下のU-14コース、15歳以上、20歳以下のU-20コース、21歳以上のOVER-21コースがある。川口名人ことバンダイスピリッツの川口克己さんらが審査した。
OVER-21コースの2位は「ガンダムニュクス 夜の女神」(スパイクさん)で、3位は「TYPE SLASH」(mikaさん)だった。各コースでウェブ投票企画「AUDIENCE(オーディエンス)賞」も実施し、OVER-21コースでは「理想を現実にする力」が選ばれ、凜パパさんはダブル受賞となった。
コンテストは、日本のほか、中国内地、韓国、台湾、香港特別行政区、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、ベトナム、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ&中東の15の国と地域で開催。各エリア、地域大会を順次開催し、代表を選出する。各代表が12月17日にオンラインで開催される世界大会決勝戦で激突する。
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