千歳くんはラムネ瓶のなか:「このライトノベルがすごい!」殿堂入り ガガガ文庫の人気作

「千歳くんはラムネ瓶のなか」の第1巻
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「千歳くんはラムネ瓶のなか」の第1巻

 宝島社がその年に人気のあったライトノベルを発表するムック「このライトノベルがすごい!2023」で、ガガガ文庫(小学館)の「千歳くんはラムネ瓶のなか」が文庫部門で2位に選ばれたことが分かった。同作は2021、22年に同部門で首位に輝いており、殿堂入りを果たした。同じくガガガ文庫の「わたしはあなたの涙になりたい」が新作部門で首位に輝いた。

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 「千歳くんはラムネ瓶のなか」の作者の裕夢さんは「あと一歩というところで3連覇に手が届かなかったのは素直に残念ですが、対象となった6.5巻、7巻ともにこれ以外は考えられなかったと胸張れる一冊が書けたので、もっとああしておけばよかった、こうしておけばよかったという後悔のようなものは少しもありません。3年連続で素晴らしい順位をいただき、このラノの殿堂入りに認定していただけたということで、それこそデビューした頃から見上げていた月に少しだけ近づけたのかなという思いです」とコメント。

 「なにより、次々と目新しい作品が生み出されるなか、変わらぬ熱量で応援してくれた読者の方々、チラムネを盛り上げようと全力を尽くしてくれた仲間たち、そうして一緒に走り続けてくれたみんなこそが、僕にとってかけがえのない勲章です。ひとまずこのラノを舞台にした挑戦は幕引きとなりますが、これからも物語を、そして自分自身の生き様を通じて、1巻の頃から変わらぬ思いを誰かの心に届けていきたいと思います。熱くなることは格好いい、がむしゃらに目の前の一瞬をあがけ、たとえつまずいたとしてもそれが挑戦し続けている証しだ、可能性を信じて前を向き夢を追いかけろ。月に手を伸ばせ」と話している。

 イラストを担当するraemzさんは「チラムネの殿堂入り、すごいです! 心の底からありがとうございます。たくさんのファンの皆さんから熱意をいただけるこの物語に関われて本当に幸せです!」と喜んでいる。

 「千歳くんはラムネ瓶のなか」は、高校のトップカーストに君臨するリア充・千歳朔が、とある引きこもり生徒の更生を頼まれる……というストーリー。ライトノベルが第6巻まで発売されている。

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