鎌倉殿の13人:政子「2人きり」発言の重さ 北条家“最後の家族団らん”から遥か遠くに

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第46回の一場面 政子(小池栄子さん)と実衣(宮澤エマさん) (C)NHK
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第46回の一場面 政子(小池栄子さん)と実衣(宮澤エマさん) (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。12月4日放送の第46回「将軍になった女」では、終盤に政子(小池栄子さん)が「尼将軍」を名乗り、自らの手で妹の実衣(宮澤エマさん)を救ってみせた。

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 同回では、実衣が、息子・阿野時元(森優作さん)を次の鎌倉殿にしようと画策。時元も、朝廷から自分に宣旨が下る算段はついたと実衣の言葉に従い、挙兵を試みるも、直前に義時(小栗さん)が差し向けた兵に囲まれ、自害。実衣もまた罪に問われ……と展開した。

 終盤、これ以上、義時に好き勝手させないよう、政子が立ち上がり、自ら「尼将軍」を名乗る。鎌倉殿と同じ力を手に入れた政子は、「どうしてもやっておきたいことがある」と早速、実衣を救い出す。

 実衣に放免になったと伝え、優しく抱きしめた政子は、「みんないなくなっちゃった。とうとう2人きり。支え合ってまいりましょう。昔みたいに」と耳元でささやく。小さくうなずく実衣に政子は、昔、大姫(南沙良さん)が時政(坂東彌十郎さん)に教えた“いいことがあるまじない”を口ずさむ。「ウンタラクーソワカー」と――。

 実衣は、姉が間違っていると指摘した上で、2人で楽しく「ボンタラクーソワカー」と唱えるが、実はこれも間違いで、結局、長澤まさみさんのナレーションによって「正しくは、オンタラクソワカ、である」とていねいに説明された。

 北条家の“最後の家族団らん”が描かれた第37回「オンベレブンビンバ」(9月25日放送)に続く、2回目の長澤さんによる“ナレ訂正”となったが、前回と比べ、時政、義時、時房(瀬戸康史さん)が、その場にいないことや、政子があえて「2人きり」と言ったことにも視聴者の注目が集まった。

 SNSでは「妹を守るために弟2人に見切りをつけた心境を思うと『2人きりになっちゃった』はすんごい痛いし重い」「政子が実衣に2人きりになっちゃった…って言うの、完全に義時を蚊帳の外に置いているというか、もう身内とは思ってないというか…悲しみ…」「『とうとう2人きり…』という政子の実衣ちゃんに対する言葉が重く悲しい。あんなに仲良かった北条兄弟みんなの姿はもうない」といった感想が書き込まれた。

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