鎌倉殿の13人:「時代劇で“ちょっと変だな”と思っていたところ…素朴な疑問を演出に」 吉田照幸監督が明かす

「鎌倉殿の13人」の制作統括の清水拓哉チーフ・プロデューサー(左)とチーフ演出を務めた吉田照幸監督
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「鎌倉殿の13人」の制作統括の清水拓哉チーフ・プロデューサー(左)とチーフ演出を務めた吉田照幸監督

 小栗旬さん主演で昨年に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が、「東京ドラマアウォード2023」の作品賞・連続ドラマ部門で優秀賞に選出。10月24日、東京都内で開催された授賞式に制作統括の清水拓哉チーフ・プロデューサーと、チーフ演出を務めた吉田照幸監督が登壇した。

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 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あまちゃん」(2013年)や、同局の人気シリーズ「サラリーマンNEO」を手掛けてきた吉田監督。司会の石坂浩二さんに「“今までにない(大河)”という感じがしました!」と称賛されると、「ありがとうございます」と感謝しつつ、「時代劇に携わるのは初めてだったので、時代劇を見ていて『ちょっと変だな』と思っていたところ……そんなずっと座ってしゃべってるのかな? 偉い人も立ち上がって怒ることもあるんじゃないかとか。そういう素朴な疑問を演出に込めました。時代劇だけど、今の人が(当時を)生きているような感じを、(脚本の)三谷(幸喜)さんのキャラクターで表現しました」と明かした。

 「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマとして、昨年1月~12月に放送。鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公で、野心とは無縁だった若者がいかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描いた。脚本の三谷さんは「新選組!」(2004年)、「真田丸」(2016年)に続き3度目の大河ドラマ執筆となった。

 「東京ドラマアウォード」は、「世界に見せたい日本のドラマ」をコンセプトに、「作品の質」「市場性」「商業性」にスポットを当て、優れたテレビドラマを表彰する賞で、今年で16回目。

 作品賞「連続ドラマ部門」のグランプリに、安藤サクラさん主演で今年1月期に放送された「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)が選出されたほか、主演男優賞には「鎌倉殿の13人」で小栗さん、主演女優賞には「silent」(フジテレビ系)で川口春奈さん、助演男優賞には「silent」で目黒蓮さん、助演女優賞には「silent」で夏帆さん、脚本賞には「ブラッシュアップライフ」でバカリズムさん、演出賞には「silent」で風間太樹監督がそれぞれ選ばれた。

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