るろうに剣心:新作アニメ 八代拓が相良左之助に 明神弥彦は小市眞琴 和月伸宏「新しい“本物”が生まれます」

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の第2弾PVの一場面(C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会
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「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の第2弾PVの一場面(C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会

 和月伸宏さんの人気マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の新作テレビアニメの追加キャストが発表され、八代拓さんが相良左之助、小市眞琴さんが明神弥彦をそれぞれ演じることが分かった。左之助、弥彦が登場する第2弾PVも公開された。

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 相楽左之助は、裏社会に名をとどろかせるケンカ代行で、依頼を受けてケンカをするが、戦って楽しい相手を常に探している。人並外れた怪力と打たれ強さ、背中の「悪一文字」が特徴。八代さんは「誰もが知っている『るろうに剣心』、そんな作品に関われるということが心からうれしかったです。それと同時に、背筋が伸びるような感覚もありました。この気持ちを全てぶつけたいなという思いです」と話し、「相楽左之助という男がもっている真っすぐさ、若さ、荒々しさ、力強さ、温かみ、いろいろな側面から丁寧に、そして愚直に演じていきたいと思っています」と意気込みを語っている。

 明神弥彦は、東京府士族出身の少年で、両親を亡くして天涯孤独の身となり、ごろつきに拾われスリとして働かされていたが、剣心と出会うことで誇りを取り戻す。剣士として強くなるために神谷道場の門下生となる。小市さんは出演が決まり、「本当に夢かと思いました! 世代を超えて愛され、多くの方の心に刻まれている作品。大きなプレッシャーと共に、携わらせていただける喜びを感じております」と喜びを語っている。

 「演じさせていただくにあたり、原作はもちろん、さまざまな『るろうに剣心』を拝見、拝聴させていただきました。どの作品からも感じる弥彦の熱い魂。これまで演じてこられた全ての演者様をリスペクトすると共に、私自身も誠心誠意彼と向き合い、その魂を受け継いでいきたいと強く思っています。これからよろしくお願いいたします!」と話している。

 原作者の和月伸宏さんは、新作アニメについて「マンガから始まりCDブック、アニメ、ゲーム、小説、実写映画、宝塚歌劇、演劇と、『るろうに剣心』はさまざまなメディアに生まれました。和月はそれら全てがいわゆるマルチバースの世界に存在する、まごうことなき『本物』だと考えています。そして、その一つ一つがみんなに愛され好きという気持ちでつながった結果、来年また一つ新しい世界に新しい『本物』が生まれます。強く深く長く愛されている平成版アニメ『るろうに剣心』と同じくらい愛されて、それぞれの違いを楽しめるくらい素晴らしい『本物』に育つよう、令和版アニメ『るろうに剣心』ただ今鋭意制作中です。応援よろしくお願いします」と思いを語っている。

 「るろうに剣心」は、1994~99年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された人気マンガ。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心が明治維新後、不殺を誓った流浪人(るろうに)として、新たな時代の生き方を模索していく姿を描いた。新章の「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-」が、2017年から月刊マンガ誌「ジャンプSQ.(スクエア)」(同)で連載中。1996年に初めてテレビアニメ化され、1997年に劇場版が公開された。1999年以降、3作のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)が制作された。俳優の佐藤健さんが主演で実写映画化されたことも話題になった。

 新作アニメは、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2023年に放送される。2012年に発表されたOVA「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-新京都編」(後編)以来、約11年ぶりの新作アニメとなる。新作アニメはキャストが一新され、斉藤壮馬さんが主人公の緋村剣心、高橋李依さんが神谷薫をそれぞれ演じる。

 原作者の和月さんがキャラクターデザインやシナリオなど全編にわたり完全監修する。「ストライク・ザ・ブラッド」などの山本秀世さんが監督を務め、「メイドインアビス」などの倉田英之さんがシリーズ構成を担当。「アルスラーン戦記」「東京リベンジャーズ」などのライデンフィルムが制作する。

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