飯豊まりえ:年に1回の「岸辺露伴」が成長の原動力 高橋一生との“二人芝居”「ぜいたくな時間」

ドラマ「岸辺露伴は動かない」で泉京香を演じる飯豊まりえさん=NHK提供
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ドラマ「岸辺露伴は動かない」で泉京香を演じる飯豊まりえさん=NHK提供

 荒木飛呂彦さんの人気マンガを俳優の高橋一生さん主演で実写化したNHKのドラマ岸辺露伴は動かない」(総合)が今年も放送される。2020年から3年連続で、第3期でも、主人公・岸辺露伴(高橋さん)の担当編集・泉京香役で登場するのが、女優の飯豊まりえさんだ。ファンにとっていまや年に1回のお楽しみとなった実写「岸辺露伴」。飯豊さんも同様で、第1期以降のサイクルを「秋には『岸辺露伴』の撮影がある、というのに向けてここ2年、お仕事をさせてきていただいた感覚はあります」と明かす。また「1年に1回、チームの皆さんにお会いするため、他のお仕事でも『成長できるように』と意識を持って臨んでいました」とも話す飯豊さんが、ドラマへの思いを語った。

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 ◇役に戻るのに時間もかからなかった

 ドラマは、荒木さんのマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの人気キャラクター、岸辺露伴を主人公とした「岸辺露伴は動かない」を実写化。人を本にして“読む”能力を持つマンガ家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件や不可思議な現象に、女性編集者・泉京香と立ち向かうサスペンス・ホラー。2020年の第1期(第1~3話)、2021年の第2期(第4~6話)に続き、第3期では第7話「ホットサマー・マーサ」と第8話「ジャンケン小僧」の二つのエピソードが、12月26、27日午後10時から放送される。

 昨年、第2期を撮り終えたとき、「その時点では3期は何も決まってはいなかったのですが、『また来年あったらいいですね』という言葉をチームの方々と交わしていました」と話す飯豊さん。

 実際に第3期が決まって「また露伴先生の担当編集として、泉くんを演じさせていただけることがすごくうれしかった」といい、クランクイン時も「いつものスタッフさんたちとまた新作を作れることがうれしかったですし、役に戻るのに時間もかからなかったです」と振り返る。

 ◇泉京香役は「いつものテンションの50倍」?

 そんな思い入れのある泉京香役。「露伴先生に立ち向かう、すごくポジティブでめげないハートの強い女の子」で、「1期のときは、エネルギー不足になり、体力をつけなきゃとすごく感じました」としみじみ思い返す。

 「監督(演出の渡辺一貴さん)に『いつものテンションの50倍で』と言われていました。というのも、露伴先生の空気感に合わせる、ではなくてもっと露伴先生を巻き込んで空気を変えてほしいからという狙いもあって。そこのテンション感をつかむまで、結構時間がかかりました」とも明かす飯豊さん。

 一方、第2期を経て、第3期にもなると「任せていただいてるように感じました」とも話していて、「撮影では大変なことは何一つなくて、演技に集中できる環境を作ってくださって、それがとてもありがたかったです」と感謝の言葉を口にすると、「一貴さんはいつも一連で撮影されるんです、結構長いせりふでも頭から最後まで。鮮度を持って演じることができるので、すごく身が引き締まりました」と語った。

 ◇今回の撮影もかみ締めながら演じさせていただきました

 第3期でも、“露伴先生”高橋さんと、“泉くん”飯豊さんの掛け合い(二人芝居)は見どころの一つとなっている。

 飯豊さんは「3年という長い期間、一生さんとお芝居させていただけたのは、すごくぜいたくな時間でした。尊敬している俳優さんですし、一つの役を長い期間演じて、その役を通して会話できる時間はなかなかない経験なので、今回の撮影もかみ締めながら演じさせていただきました」と告白する。

 3年目になると「自然とアドリブが出てくる」といい、「本番までやってみたいことを取っておいてみたり、そういうのを楽しみながらやらせていただきました」と笑顔。「泉くんが家から追い出されるシーンでは、『先生に追い出される』と感じる瞬間があって、どれだけ捕まらずに逃げられるか、どれだけ監督の一貴さんに笑ってもらえるか。そういうことを考えながらの撮影はとても楽しかったです」と話した。

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