エルピス:冤罪事件の結末は 驚愕の“交換条件”にSNSザワザワ

連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」最終話の一場面=カンテレ提供
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連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」最終話の一場面=カンテレ提供

 女優の長澤まさみさん主演の連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ・フジテレビ系、月曜午後10時)の最終第10話が12月26日に放送。長澤さん演じる浅川恵那と、眞栄田郷敦さん演じる岸本拓朗が取り組んできた冤罪(えんざい)疑惑の結末が描かれ、SNSにはさまざまな声があふれた。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 実在の複数事件に着想を得た渡辺あやさん脚本の社会派エンターテインメント。スキャンダルでエースアナウンサーから転落した浅川恵那(長澤さん)とその仲間たちが、連続殺人事件の冤罪疑惑を追う。

 最終話では、「ニュース8」のスタジオに殴り込んできた村井喬一(岡部たかしさん)のただならぬ様子を見た恵那が、その真意を知るため拓朗の元を訪ねる。しかし拓朗は、大門雄二(山路和弘さん)の娘婿で、大門による性暴力事件もみ消し疑惑を告発しようとしていた大門亨(迫田孝也さん)を死に追いやったことに責任を感じていた。そして恵那の言葉に虚無感といら立ちを覚え、今度こそ、この一件から手を引くと宣言する……という展開だった。

 拓朗の弱気な態度に恵那は、自分が大門のスキャンダルを「ニュース8」で報じると決意。かつて「フライデーボンボン」で行ったように単独の“奇襲作戦”で報じるべく動くが、滝川雄大(三浦貴大さん)の密告によって、大門と通じている斎藤正一(鈴木亮平さん)が駆けつける。

 副総理の大門が失脚することによる国家的な影響を説く斎藤に、恵那は交換条件を出す。拓朗のスクープによって、本城彰(永山瑛太さん)を連続殺人事件の真犯人として逮捕させるために、本城についての報道や警察の動きを邪魔しないよう斎藤を通じて大門に約束させる。そして“奇襲作戦”を近くで見ようと大洋テレビのロビーにいた拓朗から、かつてボツになった本城についての取材VTRを受け取り、トップニュースで流すのだった。

 その後のエピローグでは、冤罪が晴れた元死刑囚の松本良夫(片岡正二郎さん)と、“チェリーさん”こと大山さくら(三浦透子さん)が仲良く笑顔でショートケーキを頬張っていた。

 冤罪が晴れたハッピーエンドにSNSでは感動の声が上がった一方で、大門のスキャンダルはうやむやのままという“痛み分け”に「なんか丸め込まれたような気がするけど」「結局、巨悪が残ってんだよな」といった声も上がっていた。

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