金の国 水の国:マッドハウス制作の裏側 ヒロイン・サーラは「素朴で可愛く見えるように」 原作の“デフォルメ顔”も表現

「金の国 水の国」の一場面(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会
1 / 6
「金の国 水の国」の一場面(C)岩本ナオ/小学館(C)2023「金の国 水の国」製作委員会

 岩本ナオさんの人気マンガが原作の劇場版アニメ「金の国 水の国」(2023年1月27日公開)の魅力に迫る全4回のスペシャル映像「Making of 金の国 水の国」の第2弾「Chapter #2 制作舞台裏がすごい!」が、YouTubeで公開された。アニメを制作するマッドハウスの制作現場にカメラが入り、渡邉こと乃監督、キャラクターデザイン・総作画監督の高橋瑞香さん、美術監督の清水友幸さんの作業風景や、作品にかける思い、制作のこだわりを語ったインタビュー映像などで構成され、新たな本編映像も動画内で公開された。

ウナギノボリ

 「金の国 水の国」は、敵対する二つの国で、金の国の姫・サーラと水の国の青年・ナランバヤルが偶然出会い、国の未来のために夫婦役を演じているうちに恋に落ちる……というストーリー。

 「原作が好きな気持ちは誰にも負けない」と語る渡邉監督は、原作のサーラとナランバヤルの印象について「だいぶ庶民というか、一般人に近いポジションのキャラクター」と話している。特別美人ではない容姿のサーラを演出するにあたって、渡邉監督は「そういうところは押さえつつ、親近感が湧いて可愛く見えるように、素朴な感じをメインにキャラクターを作りました」とこだわりを明かしている。

 渡邉監督と同じく、原作にほれ込んでいるというキャラクターデザイン・総作画監督の高橋さんは、原作のデフォルメされたキャラクターの表情について「(それをなくしてしまうと)岩本先生のアニメじゃなくなっちゃうから絶対大事だと思って、可愛さを伝えたいという気持ちで」アニメにも取り入れたことを明かしている。

 美術監督の清水さんは、劇中に登場する金の国、水の国の美しい風景について「ただ単に写実的にするとすごく固くて重い作品になってしまうので、手描きを入れつつ、あくまで手作り感を出したことで、結果的に原作の雰囲気に合ったものができたと思います」と語っている。

 「金の国 水の国」は、ガイドブック「このマンガがすごい!2017」(宝島社)のオンナ編で1位に選ばれた岩本さんのファンタジーマンガ。2014年に「月刊flowers」(小学館)に読み切りが掲載され、2016年にコミックスが発売された。アニメは、俳優の賀来賢人さんがナランバヤル、浜辺美波さんがサーラの声優を務める。

 「BTOOOM!」などの渡邉さんが監督を務め、「プリティーリズム・レインボーライブ」「HUGっと!プリキュア」などの坪田文さんが脚本を担当する。「サマーウォーズ」などのマッドハウスが制作する。

写真を見る全 6 枚

アニメ 最新記事