桃月なしこ&アンジェラ芽衣:ヨドンナ様&神代玲花“特撮対談” 「魅力を見つけてくれた」応援してくれるみんなの愛に感謝

桃月なしこさん(右)とアンジェラ芽衣さん(C)東映特撮ファンクラブ
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桃月なしこさん(右)とアンジェラ芽衣さん(C)東映特撮ファンクラブ

 特撮ドラマで放送終了後も根強い人気を誇り、主役のスピンオフも制作されている「魔進戦隊キラメイジャー」(2020~21年)の敵幹部・ヨドンナ。演じた桃月なしこさんは「今でもツイッターで『ヨドンナ様しか勝たん』というハッシュタグを見かけることが多々あって、ファンの皆さんの愛を感じてめちゃくちゃうれしいです」と顔をほころばせる。

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 同じく、放送終了後もスピンオフが制作された「仮面ライダーセイバー」(同)の仮面ライダーサーベラ/神代玲花役のアンジェラ芽衣さんも「ファンの皆さんの応援のおかげでスピンオフができました」と感謝を口にする。同じ芸能事務所「ゼロイチファミリア」所属の2人に、改めてヨドンナ役、玲花役を振り返ってもらうと共に、ファンへの思い、そして2023年の目標などを聞いた。

 ◇アンジェラ芽衣「ヨドンナのメークが似合うのはすごい」

 ――まずは、ヨドンナの新スピンオフ「ヨドンナ3」の制作、おめでとうございます。

 桃月さん:ありがとうございます! おととし「キラメイジャー」の放送終了後に「ヨドンナ」「ヨドンナ2」と主役のスピンオフ2作ができただけでもうれしいのに、まさかの3まで……。本編終了から2年たって、敵キャラのスピンオフを作ることってなかなかないと思うので、本当にうれしいです!

 ――玲花も、昨年は歴代の女性仮面ライダーが集結したスピンオフ「ガールズリミックス」と、主役のスピンオフ「仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル」の二つのスピンオフが制作されるなど、大活躍の1年でした。

 アンジェラさん:「ガールズリミックス」では、歴代の女性ライダーの皆さんと共演させていただけて光栄だったし、うれしかったです! 「仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル」は、お兄様(仮面ライダーデュランダル/神代凌牙を演じる庄野崎謙さん)と前々から「“神代兄妹”のスピンオフをやりたいね」と言っていたので、それがまさかかなうなんて……! 言霊(ことだま)って本当にあるんだなって思いました。

 ――同じ年代の特撮作品で人気キャラクターとなったヨドンナと玲花。同じ事務所のお二人が演じられたのも、すごい偶然だと思うのですが、役が決まったときはお互いに連絡されたのですか。また、それぞれの役を初めて見たときのご感想は。

 アンジェラさん:なしことは普段からよくご飯に行ったりするのですが、仕事の話は基本しないので、発表されるまで何も聞いていなかったんです。なので、視聴者の皆さんと一緒で、巫女(みこ)姿からの変身は衝撃的でした(笑い)。初めて見たときは“この子にしか似合わないメークだな”って。(ヨドンナの)青色のメークって顔色が悪く見えるし、なかなか難しい色だと思うのですが、それでも似合っていたのですごいなって思いました。

 桃月さん:アンジェは「決まった」って確かラインで教えてくれたよね?

 アンジェラさん:私が「仮面ライダーセイバー」への出演が決まったのが後だったので、特撮の現場の“先輩”にちゃんと連絡しなきゃと思って(笑い)。

 桃月さん:そうそう! でもアンジェも当時は知らなかったそうですが、玲花が正義と悪、どっち側になるのかは聞いていなくて。ミステリアスな感じで「何者なの」って気になりました。初めて見た感想は「衣装がめっちゃカッコいい!」。えんじ色の服がカッコ良かったし、変身後のビジュアルも格好いいなって。自分はずっと素面(すめん)だったので、単純にスーツ姿に変身できるのもうらやましいなって思いました。

 ――お二人とも、初の特撮出演でした。気の置けない人が身近にいるのは心強かったのではないですか。

 アンジェラさん:私は、なしこが先にいてくれたので、かなり心強さはありました。撮影現場では、互いの入り時間が違うので一度くらいしか会えなかったのですが……。

 桃月さん:ヨドンナはメークに時間がかかるので、入り時間がとても早かったんです。あとロケに行くことも多かったので、ほとんど撮影現場では会えなかったよね。

 アンジェラさん:なので、プライベートでもアフレコの相談とかしていました。「仮面ライダーセイバー」が人生で初めてのアフレコだったのですが、「来週初めてのアフレコなんだけど、どうしたらいい?」って送ったら、「まじ大変だよ、頑張れ」って返信がきました(笑い)。

 桃月さん:アドバイスとかは全然できないので、「私も下手って言われまくったー」って励ましました(笑い)。

 アンジェラさん:でも、そういうことを相談できる相手がいるのは心強かったですね。

 ◇桃月なしこ「若いうちにもっとヨドンナを演じたい!」

 ――ヨドンナは敵幹部ですし、玲花も最初は主人公たちと敵対するキャラクターでした。そうした“憎まれキャラ”が人気キャラになっていったのも面白いですよね。

 桃月さん:私自身“すげー嫌なやつ”を演じようと思ったのですが、なぜか愛されるようになったのが不思議でした。でも、それもこれも全部、応援してくれる皆様のおかげだなって。皆様が、自分でも気付かなかったヨドンナの魅力をいっぱい見つけてくださって。たくさん褒めてくれたり、SNSにいっぱいファンアートを投稿してくれたり……それで私自身もヨドンナのことがどんどん好きになっていきました!

 アンジェラさん:玲花は変身するようになってから風向きが変わったのかな、と思います。おちゃめな部分が描かれていって、お兄様と一緒にだんだん愛される兄妹になっていって。日に日に愛されているなと感じていました。撮影の休憩時間には、お兄様と一緒にSNSのファンアートを見たりして元気をもらっていましたし、いつも応援してくれる皆様の力がなければ今回のスピンオフもなかった。ファンの皆様の応援はめちゃくちゃうれしかったです!

 ――「仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル」では、玲花がウエディングドレス姿も披露して話題になりました。

 アンジェラさん:私の“やりたかったこと”が全部かないました(笑い)! 本編で玲花はほとんど衣装が変わらなかったのですが、内心、芽依ちゃん(川津明日香さん演じる須藤芽依)みたいにいろいろな衣装を着たいなと思っていて。今回は、それが全部かないました。皆様にぜひ見てほしいです。

 ――「ヨドンナ2」のラストは、続編を匂わせるシーンで終わりましたが、当時から「3」の制作は聞いていたのでしょうか。

 桃月さん:いえ、「3はやれたらいいねー」くらいの感じでした(笑い)。私自身まさか「3」までできるとは驚きです。

 ――もしかしたら「ヨドンナ4」も……。

 桃月さん:できたらうれしいです(笑い)! でも、やっぱり東映さんは皆様の声を絶対見てくれていると思うので、反響次第だと思います。

 アンジェラさん:それ分かる! 皆様の声、絶対見てくださってるよね。

 桃月さん:うん。でも、やっぱり30歳を超えてヨドンナを演じるのは多分きつくなると思うので……(笑い)。若いうちにもっとたくさんやりたいなと思いました。なので皆様、引き続き応援のほどよろしくお願い致します!

 ――最後に、今年の目標をお願いします。

 桃月さん:ヨドンナという一つの役に向き合い続けたことで、「お芝居ってやっぱり楽しい!」って改めて思っているので、演技のお仕事を増やしていけたらいいなと思います。ドラマのレギュラーが目標です!

 アンジェラさん:私も「仮面ライダー」でお芝居に興味が湧いて、今はお芝居の仕事を増やしていけたらな、と思っています。玲花という役で、“カッコいい”女性というイメージをいただいたので、もう一度そういう役にも挑戦してみたいです!


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