名探偵コナン
#1146「汽笛の聞こえる古書店4」
12月21日(土)放送分
ソニーミュージックによる多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」のテレビアニメが1月7日からTOKYO MX、MBSほかで放送される。アニメは、歌い手として活動する歌が大好きな高校生・清瀬明良が、同じく歌い手の直江万里、五十鈴川千紘と共にユニット「PROTOSTAR(プロトスター)」としてアイドルデビューを目指す姿を描く。明良役の戸谷菊之介さん、万里役の山口諒太郎さん、千紘役の平井亜門さんに、キャラクターの魅力やお互いの印象などを聞いた。
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戸谷さん いろいろなグループがあって、いろいろな音楽性がある。「PROTOSTAR」は王道アイドルだし、(アニメで同事務所の)「LEGIT(レジット)」はオラオラ系で、「JAXX/JAXX(ジャックジャック)」はバンド感があるなど、幅が広い。「PROTOSTAR」だけ見ても、3人がさまざまな特徴を持つ歌い手で、バラバラなイメージがあり、どうまとまっていくのか見えなかったのですが、そこがこのプロジェクトの特徴なのかなと思います。
山口さん キャストと実際のキャラクターがより密接につながっている作品だと感じています。僕ら自身のことがキャラクターに反映されていますし、他作品よりもっとキャラクターと僕たちを密接に感じていただける作品になっていると思います。
平井さん 僕は普段俳優として活動をしているんですが、今作はアイドルものなので必然的に歌やダンスをする機会があり、アニメを飛び出してそういうことを披露するかもしれなくて。歌はやってみたいという気持ちがありましたし、逆にダンスは苦手意識があったので、この機会にスキルを習得し、キャラクターと一緒に成長していけたらええなってワクワクしています。
戸谷さん まだ未熟なところ。アニメ全編を通して、どういう目標を持って、どう成長していくのか、どういう葛藤があるのか……それがすごく描かれているので、ぜひ注目していただきたいですね。
山口さん あと、やっぱり仲の良さですね。キャスト全員、仲が良いのは大前提で、さらにこの(キャスト)3人の“学生感”というか……アニメの明良君、万里君、千紘君も全員学生だし、“放課後のノリ”が多分僕らにも結構あります(笑い)。
平井さん その感じ、マジで助かるよ! 僕は初めての(声優の)現場やから「アフレコこわっ!」と思っていたんですけど、友達感を出してくれるから。
山口さん そういう感じになっちゃう(笑い)。僕らのフレンドリーな感じがキャラクターを通して「PROTOSTAR」から伝わっていくと、それが魅力に変わっていくのかなと思います。「この3人でいると、めちゃめちゃ盛り上がれるぞ」ということが伝わってくれたら。
平井さん 他のグループと違って「PROTOSTAR」はゼロから始まっているやん。だからすごく青春感がある。
戸谷さん 明良君は、等身大の高校生。最初は目標や夢がなくて、そこからどうアイドルを目指すようになったかが描かれているんですが、「ザ・高校生」のような青さが明良君の魅力かなと思います。最初は、主人公とは思えないぐらい無気力なんですよ(笑い)。身近にいそうな感じが逆にいいところなのかな。
山口さん 万里君は、人懐っこさの権化(笑い)。自分の好きなことに本当に一生懸命なので、この2人と一緒にアイドルをやれることが本当にうれしいんです。
平井さん ちょっと犬っぽいよな(笑い)。
山口さん そうそう、柴犬(しばいぬ)みたいな。柴犬系男子ですね(笑い)。この2人と一緒にいられることがうれしいし、もちろん切磋琢磨(せっさたくま)できることもうれしいし、みんなで目標としているところに登っていけるのが本当にうれしい、という子で。そんなところに魅力を感じるキャラクターだと思いますね。
平井さん 千紘は最年少なんですけど、すごくしっかりしている。ちょっと学級委員長っぽい印象がありましたね。物事をすごく真面目に捉えるんですが、それゆえ、たまに視野が狭くなる時もある。真面目でしっかり者なんやけど、年相応の若いところも出てきて、そこが逆にギャップ萌えやな、と思いました。
山口さん 亜門君から遠いところにいるよね。
平井さん マジで遠い、全然違うもん。
山口さん その真面目さが「あ、この子、可愛いな」と思えるポイントかな、と。千紘の一直線なところは、チャームポイントだと思います。
戸谷さん 諒ちゃんとは声優として関わりがあったんです。めちゃくちゃ真面目なんですよ。アフレコに向かう姿勢も準備も、すごく真面目。だけど、めっちゃアドリブを入れてくるんです。そこがすごく挑戦的で、めちゃめちゃいいなと。
山口さん (笑い)。台本に書いてあること以上に万里君を魅力的にしてやろうって思っていて……。うれしいよ、そう言ってくれて。
戸谷さん 亜門君は、俳優さんだしあまり関わりはなかったんですけど、やっぱり役者魂というか、芝居がちゃんとできているから、めっちゃ勉強になります。「俳優さんが声優をやるとこうなるのか」と新しい方向性として、学ぶことはいっぱいありました。
山口さん 演技の根は一緒なんだな、と思わされますね。やっぱり心から来るもので、それが声として表れているのが声優で、体や表情も全部含めてカメラ前でお芝居するのが役者さん。「そっか、そういう演技の仕方があるんだ」と確かにすごく勉強になる。亜門君とは事務所に入って最初のころにお会いしていたんですよ。
平井さん 演技のワークショップだよね(笑い)。
山口さん まさかその人とここで同じ仕事をすることになるとは思わなかったので、びっくりしました。菊之介とも声優部として仲良くなってきたころに今作が始まったので、このメンバーで本当に良かったなと思います。
戸谷さん まさに「PROTOSTAR」ですね。
山口さん (笑い)。本当に会話は尽きないよね、常に何かしら話しているかも。
戸谷さん それが、まさに高校生感。
山口さん めちゃめちゃ出ているんじゃないですかね。第1話からどんどん僕らの関係性も深まっていくと思いますし、「PROTOSTAR」の最終形態が多分、この自分たちの状態になるんでしょう(笑い)。
平井さん 菊さんが言ったように、諒さんは真面目で挑戦的なところがあって。アドリブがめっちゃええなと思っています。台本を読んで「こういうキャラクターやから、こういうことを言ったらおもろいんちゃうんか」とちゃんと考えてきてくれて、それがすごく打率がいいというか、面白いんですよ。「あ、声優さんってこういうアプローチがあるんや」と隣で勉強しています。お菊に関しては「この人を嫌いになる人、おらんな」と思っていて、みんな好きになるんです。僕からしたらめちゃめちゃ先輩ですけど、ええところを探して、ほめようとしてくれる。
戸谷さん 本当にいいと思っているから(笑い)。
平井さん それに、一緒に共演した人が気持ちよく仕事できる環境作りをしてくれる。考えているのか、天性なのか、ちょっと分からないですけど(笑い)。
山口さん 現場の雰囲気を一番作っている人だよね。菊之介がよく分からないことを言ったら、それで場の雰囲気が和む。全く意味が分からないことを言っている時もあるんですけど(笑い)。
平井さん 誰にも伝わらんようなネタをぶっ込んで来ますし(笑い)。
戸谷さん 全部ウケていると思っているんですけど(笑い)。
戸谷さん 楽曲とアニメのストーリーの関わり合いがいいなと思っています。もう既に何十曲か上がっていて、アニメでも使われることがあるんですけど、伏線みたいなものなんですよね。先に曲を聴いておくと、分かることがある。そういう伏線的な曲とアニメの関わり合いが特徴だと思います。
平井さん しかもグループが多くて、みんな音楽性が違うから、一つのアニメでいろいろな音楽が聴ける。
山口さん そして、主人公の明良君。全部のキャラクターが魅力的なんですけど、やっぱり明良君が「PROTOSTAR」に入って成長していく姿が……。「こういうふうに高校生がアイドルになっていくんだ」という過程にも注目していただけたら面白いと思います。(取材・文:河鰭悠太郎)
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2024年12月22日 19:00時点
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