濱田岳:70歳、草刈正雄が機敏な動き「何をやってもかっこいい!」と見とれる瞬間も

NHK土曜ドラマ「探偵ロマンス」に主演する濱田岳さん (C)NHK
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NHK土曜ドラマ「探偵ロマンス」に主演する濱田岳さん (C)NHK

 俳優の濱田岳さんが主演する連続ドラマ探偵ロマンス」が、NHKの土曜ドラマ枠(総合、土曜午後10時)で1月21日にスタートする。江戸川乱歩の作家デビュー100年の節目に、知られざる誕生秘話を描くドラマで、2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の制作チームが手がけ、「カムカム」で算太役を好演した濱田さんが、後に江戸川乱歩となる平井太郎を演じる。濱田さんが、撮影エピソードや見どころを語った。

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 ◇主演でも「気負わなくていい空気を作ってくれる」現場

 「探偵ロマンス」は、気鋭の脚本家、坪田文さんが書き下ろすオリジナル作品。「カムカム」と同じNHK大阪放送局が制作し、演出を安達もじりさん、制作統括を櫻井賢さんが務める。音楽・主題歌は大橋トリオさんが担当。全4回。

 キャストは、太郎と出会う名探偵・白井三郎を草刈正雄さんが演じるほか、石橋静河さん、泉澤祐希さん、本上まなみさん、人気グループ「SixTONES(ストーンズ)」の森本慎太郎さん、大友康平さん、世古口凌さん、浅香航大さん、岸部一徳さん、松本若菜さん、近藤芳正さん、尾上菊之助さん、市川実日子さん、上白石萌音さんら。

 濱田さんは今作で主演のオファーがあり、「誰もが信頼している演出の安達もじりさんのもとで台本の一番手に名前が載るポジションでやらせていただけるのは、役者冥利に尽きることです」と喜び、「主演といっても気負わなくていい空気を皆さんが作ってくれるので、僕としてできることは顔なじみのみんなと楽しく過ごすことぐらい。それを見た、はじめましてのキャストさんたちの緊張が解けて、リラックスして臨んでもらえたらいい」と撮影に臨んだという。

 ◇アダルトチームには妙な色気が漂っていた

 共演者に対しては「本当にすてき。三郎役の草刈正雄さんは今回がはじめましてですが、何をやってもかっこいい! 見とれる瞬間が多々あって、ついついキラキラした目で見てしまいます。それで自然と太郎が三郎に引かれている姿が出来上がっていますね」と語る。草刈さんについては「普段はすごく穏やかで優しさがにじみ出ている方なんですけど、本番になると動きが機敏すぎて目で追えないんです。『え、そんなに速かったですっけ?』って(笑い)。すべての動きがキマるし、あれだけ画(え)が締まると、撮っている方たちも楽しいんじゃないかな」と大先輩に羨望(せんぼう)のまなざしを向ける。

 秘密倶楽部「赤い部屋」の会員、住良木(すめらぎ)平吉役の菊之助さんとの共演は「カムカム」ぶり。「カムカムでは僕、おじいさん(菊之助さんはモモケン役)だったので今回は普通のテンションで共演できてうれしいです。自分が休みの日でも、住良木さんのシーンを見たくて現場へ行ったりしていました。本当に見たことのない時代劇なんですよね。住良木、(『赤い部屋』の女主人)美摩子(松本さん)など赤い部屋に出入りしているアダルトチームには、なんとも言えないなまめかしさや妙な色気が漂っています」と話している。

 ◇“見たことのない”時代劇に手応え

 今作は「一言では形容しがたい作品」といい、「時代劇ですが、江戸川乱歩という人物の史実に基づいた大河ドラマ的な要素も、痛快アクションムービーの要素もあり、時代が生んだ人間模様も描かれているすごくよく練られた脚本です」と表現。

 撮影現場では、「僕は普段あまりモニターを見ないタイプですが、今回は体験したことのないスケール感のアクションシーンがあるのでよくモニターチェックしていて、偽りなく“見たことのない”時代劇をお届けできる手応えを感じています」と自信をのぞかせる。

 濱田さんは「緻密に練られたアクションと、人間模様のハートの部分の化学反応を楽しみにしていてください」といい、「太郎は(文通相手の)隆子さん(石橋さん)にも白井三郎にも引かれているし、(オペラ館の踊り子の)お百(世古口さん)にも引かれていて、題名通り『ロマンス』が多い人物。心を奪われてしまう太郎にもご注目ください」と呼びかけた。そして「シリーズ化もできたらいいなと(笑い)」と続編を期待していた。

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