北大路欣也:「俳優がこんな体で務まるか!」 高倉健さんの喝でジム通い 「徹子の部屋」で明かす

北大路欣也さん
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北大路欣也さん

 俳優の北大路欣也さんが、1月27日に放送された黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。黒柳さんと初共演した舞台でのエピソードや、尊敬する先輩である故・萬屋錦之介さん、故・高倉健さんとの思い出を語った。

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 今年2月に80歳の誕生日を迎える北大路さん。黒柳さんとの付き合いは長く、1970年のミュージカル「スカーレット」が初共演だったという。実は、本番の10日前に俳優の宝田明さんがけがで降板し、急きょ北大路さんに代役の声がかかった。北大路さんはこのオファーを「決死の覚悟」で引き受けたと明かす。

 本番までの10日間は、ほとんど寝ずに稽古(けいこ)に臨んだ。「(公演の)初日の日なんてね、どういうふうにして舞台に上がっていったのか記憶が薄いくらい。まあ緊張していたんだと思いますけど」と話し、舞台袖で黒柳さんに掛けられた「欣也ちゃん、頑張って」の言葉に勇気をもらったと明かした。

 1997年に亡くなった俳優の萬屋錦之介さんは「京都の師匠」だった。「(北大路さんの本名の)将勝」「錦兄」と呼び合う仲だったといい、映画の衣装合わせや小道具のチェック、かつら合わせの時に北大路さんを呼び、その場に立ち会わせてくれたという。「スタッフの方との話し合いを身近に体験させてもらったっていうのは、そののち僕には大変役に立ちました」と感謝した。

 2014年に亡くなった俳優の高倉健さんとも親交が深かった。高倉さんは東京に慣れない10代の北大路さんに声を掛け、高倉さんの友人や先輩などを紹介してくれたという。

 20代になってお酒が飲めるようになると、北大路さんは高倉さんとよく一緒に飲むようになったが、途中で抜け出して友人と飲みに行くこともあったそう。すると翌朝、高倉さんから「今、下で待っているから降りてこい」と呼び出され、そのままアスレチッククラブに連れて行かれた。「健さんのメニューに付いてこいって。そんなのできるわけないじゃないですか。腹筋からランニングからバーベル......ついに倒れてしまいました」と苦笑い。

 高倉さんに「俳優がこんな体で務まるか!」と喝を入れられた北大路さんは、以降そのジムに通うようになったそう。高倉さんと10数年間トレーニングを共にしたといい、「そのおかげで、今も健康なのかもしれないのでね、感謝してます」と笑顔を見せた。

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