解説:「機動戦士ガンダム サンダーボルト」 アニメ続編はあるのか?

「機動戦士ガンダム サンダーボルト」を連載中の「ビッグコミックスペリオール」の最新6号
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「機動戦士ガンダム サンダーボルト」を連載中の「ビッグコミックスペリオール」の最新6号

 人気アニメ「ガンダム」シリーズのOVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)「機動戦士ガンダム サンダーボルト」のテレビエディションの最終回となる第3話「花」が、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で2月26日に放送される。「サンダーボルト」は「MOONLIGHT MILE」などで知られる太田垣康男さんのマンガが原作で、アニメは第1、2シーズンが制作され、第1シーズンをベースに編集したテレビエディションを放送している。マンガは昨年、連載10周年を迎え、まだまだ連載が続いており、アニメ第2シーズンの続編を望むファンの声も多い。続編は制作されるのだろうか?

ウナギノボリ

 ◇覚悟はある 作らないとは言っていない

 「サンダーボルト」は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で2012年に連載をスタート。一年戦争のサンダーボルト宙域での地球連邦軍とジオン公国の戦い、一年戦争後のジオン残党軍、連邦、南洋同盟の戦いなどが描かれ、プラモデル化されるなど人気を集めている。

 アニメは第1シーズンが2015~16年、第2シーズンが2017年に展開された。第1シーズンは約8年前の作品ではあるが、テレビエディションを見ても分かる通り、映像が美しく“超絶作画”ともいわれている。アニメを手掛けたバンダイナムコフィルムワークスの小形尚弘プロデューサーにインタビューをした際に「映像的には今見ても、よく手描きで作ったな……となるくらいクオリティーの高い作品です」と語っていたほどだ。

 「ガンダム」シリーズはこれまで、映像美の“最高”を更新し続けてきたこともあり、続編があるとすれば、一体どんな映像を見せてくれるのだろうか……と期待が高まる。小形プロデューサーは昨年末のインタビューで「やっていきたい。覚悟はある」「マンガの連載は続いていますし、アニメの続きを作らないとは誰も言っていないので、今後につなげていきたいところもあります」と話していた。

 ◇パーフェクト・ジオング、パーフェクト・ガンダムの激闘をアニメで見たい!

 「やる!」と明言したわけではなく、微妙な温度感ではあるが、前向きであることには間違いない。ただ、第1、2シーズンのような映像美を実現するには“覚悟”が必要だろうし、「ガンダム」シリーズは「機動戦士ガンダムSEED」の劇場版、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の第2部、ハリウッド実写映画版の「機動戦士ガンダム」などさまざまな作品が控えていることもあり、「サンダーボルト」の今後の展開について明言できないところもあるのだろう。

 連載誌「ビッグコミックスペリオール」のマンガの最新エピソードでは、ダリル・ローレンツが搭乗するパーフェクト・ガンダム、イオ・フレミングがニュータイプのリリーと共に搭乗するパーフェクト・ジオングの激闘が描かれている。サイコ・ザクを偽装した機体でブラウ・ブロと合体したパーフェクト・ガンダム、巨大なブースターなどを備えたパーフェクト・ジオングによる大迫力の戦いを“超絶作画””のアニメでも見てみたい!というファンも多いはず。さまざまな事情はあるだろうが、アニメの続編を気長に待ちたい。

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